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2022年の業務は通常通りに1月4日から始まりました。

年末年始休暇も過ぎてしまえばあっという間。
もっと本を読む予定でしたが、積読の山は少しだけ低くなったものの残ってしまいました。

その中でも何冊か読んで腑に落としたのはやはりエイジングケアに関するもの。

中国語では「抗老防衰」「抗衰老」と言われるものがエイジングケアです。
人の一生はピークまでは成長と言いますが、ピークを過ぎると老化になります。

成長はなるべく長い方が良いですが、老化も遅らせられるならそれに越したことはありませんよね?

この場合の老化を遅らせるの意味は、単に寿命を伸ばすことではありません。
病気で入院している、入退院を繰り返しながらというより、元気でやりたいことがやれる長生きを目指すというものになります。

中国で学んで日本に帰った中医師の先生方の本を何冊か読みましたが、共通しているのはこれでした。

エイジングケアに必要なことはこの三つ


1.老化の鍵を握る五臓の腎を衰えさせない
2.体の構成要素「血(けつ)」を減らさない
3.体の構成要素「気」を減らさない

まとめるとこれに尽きるのです。

1.老化の鍵を握る五臓の腎を衰えさせない

中医学の用語で言うと、補腎(ほじん)せよということになります。

年齢より老化のスピードが早いとしたら、それは腎が衰えているということになるからです。

では、どこで腎が衰えているのかがわかるのかというと、腎と関連のある性関係、耳、歯、骨、足腰の衰え、物忘れ(脳)、白髪、尿トラブルなど外に現れることがいくつかあるなら腎が衰えていると考えます。

テレビを以前のボリュームより上げないと良く聞こえないとか人の話を聞き返すなど、ちょっと聞こえが悪くなったかも?というものです。

歯がグラグラする、歯周病、歯槽膿漏などの歯に関わる不調とその手前の骨の弱さ。閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいのは腎が弱ったからなのです。

骨が弱れば足腰の衰えや腰痛、膝痛などに繋がりますし、脳は腎に貯められている精という物質から作られる「髄」のたくさん集まった「髄海(ずいかい)」と呼ばれるもの。

精が減り髄が作られなくなると脳を髄で満たすことができなくなるため、物忘れや認知になると考えられています。

髪は精から骨髄が作られ、そこから血(けつ)が生成されますが、最後の最後に血の栄養が回るのが髪。

なので、もともと血不足だと髪にツヤがない、枝毛切れ毛が多いなどのトラブルが多くなりがちですし、若くても白髪が多いのであれば精が不足の腎が弱めと考えるのです。

尿は一定量まで膀胱に貯められいつでも出る訳ではないのに、頻尿や尿漏れがあるのは「腎」の封蔵(ふうぞう)という抱え込む力の低下によるもの。

こんな状況のいくつかが見受けられたら腎の老化を遅らせるため、補腎するタイミングです。

食べ物で言うと、分かりやすいものは黒いもの、海のもの(シーフード)くるみや栗などのナッツ(種実)などを毎日少しずつ食べることで、腎の老化を遅らせることができます。

2.体の構成要素「血(けつ)」を減らさない

男性も女性も生きている限り、血(けつ)」を使って酸素や養分を体全体に配り生きています。

けど、それだけでなく女性は毎月の生理や妊娠出産で血不足(血虚)の人が多いのが日本人の特徴です。

生理の後にはこれを食べなさいと言われて育っていないのではないでしょうか?

イライラする、キーキー、カッカとなるのは血不足の現れ。
メンタルの安定のためにも血を減らさないで常に補いながら暮らすことが大切なのです。

減らさないためには、過度の運動を控え寝不足にならないようにすること。
せっかく補血(ほけつ)のための食べ物を食べても、それは血を作る材料でしかなく、作るためには睡眠が必要だからです。

補血の食材は赤い色や黒い色をした食べ物とあさりや牡蠣、イカ、タコなどの海のもの。

そして補血したら巡らせることも忘れずに。
黒きくらげ、たまねぎ、ねぎ、菜の花、春菊など。

3.体の構成要素「気」を減らさない

そして何は無くても増やしたいものは「気」です。
気力、覇気、元気・・・など人のパワーの度合いを表す言葉になっている「気」です。

目に見えないものですが、赤ちゃんでも誰でもみんな備えているもので、「気」があってこそ体の臓器は正常に動きますし、食べたり飲んだりしたものも消化されて栄養に変わるのです。

ウイルスや細菌などからを体に入れないバリア機能、体温維持なども「気」がやっている大切な役割。

ですが、現代人は「気」が滞り、鬱々したり落ち込んだりしてしまいがちです。

これがストレスですね。

「気」は十分にある方が良い。そしてしっかり滞らずに巡っていること。
なので、「気」を補う補気(ほき)の食べ物を食べたらしっかり巡らせることも忘れないでください。

良くあるのは、補気の代表、さつまいもを食べるとお腹にもたれるということがありますね?これは補気はしたけれど巡っていない時の症状です。

こんな時は、さつまいもに柑橘系の皮を後から加えたり、酸味や香りの良いもの(香りの良いお茶でもよい)を一緒に食べておくことで増やした気が巡るようになります。

普段気を巡らせる簡単な方法は、深呼吸と軽い運動です。
煮詰まったな、とかストレスがあるなと感じたら深呼吸したりウォーキング、ヨガなどをしてみてください。

補うのが先か出すのが先か

更年期世代のアラフィフ以上は、必要なものは不足しているのに(血やパワーや潤い)不要な物は溜め込みがちです。

不要な物はどぶの水(本来排泄しなければならない不要な水分。脂肪もコレ)やドロドロの血など。

足りないものを補ってから不要な物を排泄すればよいのか?というと、先に出してから補う方が効率的です。

ゴミ屋敷にどんなに素敵なものを買ってもゴミと一緒じゃ、結局ゴミになるし、湿ったカビだらけの布団が入っている押し入れにどんなに高級な羽毛布団を買っても、羽毛布団もカビだらけになってしまうのと同じこと。

なので、溜め込んでいる人は先に出してから補います。

出せる食べ物は海藻類や雑穀類、豆類などです。
毎食少しずつでも出せる食べ物を摂っていると、多少多めに何かを摂ってしまってもそれがしっかり排泄されるので、太り過ぎ予防にもなります。

まとめ

エイジングケアには三つのことを心がけて日々の食事に活かします。
老化の鍵を握る腎の補強、女性が不足しがちな血(けつ)を増やし巡らせる、何は無くても必要な「気」を補い巡らせる。

この三つと要らないものを早めに出してから補うということ。

特別なものを買ったりそろえなくてもできる簡単なセルフエイジングケアです。

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