【情報発信】中医学と薬膳から更年期でご飯が作れない時、こんな飲食店が近くにあれば・・・
先日、大阪の梅田にあるNU茶屋町プラスという商業施設に、2023年1月15日にオープンしたばかりの食の総合施設『ロートレシピ』に行ってきました。
お昼は別で済ませていたため、ドリンクのみの利用だったのですが、更年期でご飯が作りたくない時に、近くにこんな飲食店があればよかったなと感じました。
この記事を読んでたくさんの方の利用があれば、いつかお読みいただいている方の最寄り駅にもできるかもしれない!と思ってご紹介しますね。
ロートレシピはこんな場所
ロート製薬さんは、以前、大阪のグランフロントで旬穀旬菜というレストランを運営していました。
薬膳の要素を入れた人気のレストランだったのですが、残念ながら2022年に閉店されました。
阪神梅田本店の総菜売り場に『ロートレシピ旬穀旬菜』を9月にオープン。
そして、2023年1月、フラッグシップ店舗として、美味しく。健康的で、サスティナブルな食の体験を提供する『ロートレシピ』が始動しました。
カフェ&レストランとしての利用だけでなく、体力チャージしたい方へ、体の巡りが気になる方へなどの目的に合わせたデリの利用、ドレッシング、スープ、ジュースやお茶、ジャムなどの物販エリアもあります。
ロートレシピのコンセプト「3本の柱」
グランドコンセプトは「お腹の底から元気になれる」だそうです。
それを基に、
1.胃腸をはじめ、体にいいことを選択
2.旬を取り入れる
3.社会と文化を未来に繋ぐ
という三本の柱があります。
「お腹の底から元気になれる」というコンセプトは具体的で誰にでもとても分かりやすく薬膳講師をしている私にとってはとても共感でき、さすがロート製薬さんだと感じました。
それは、ロート製薬さんの創業時からの根底に流れる「万病の元は胃にある」という考え方から一貫されているからです。
胃腸薬からお腹の底から元気になれる食事へ
ロート製薬さんは、パンシロンと言う胃腸薬で有名な製薬会社です。
胃が悪い人が多く、胃腸薬が売れたら製薬メーカーとしては売り上げが上がる。
それなのに、「お腹の底から元気になれる」をコンセプトとした飲食部門の展開。矛盾している様に見えます。
けれど、どんなに食に気をつけても季節や天気、ストレスなどの影響で胃腸を常に健康にしておくことはできませんから、薬のお世話になることもある訳で。
何も気をつけていなければ、もっと胃腸薬のお世話になっていた人も、食に気をつけることで減薬できればそれに越したことは無いということではないかと考えるのです。
それだけではありません。
胃腸の具合に自信が持てず、みんなと同じように食べられない人や、食べたいものを我慢しなければならない人が、みんなと同じように食べられたり我慢せずに食べられるようになるかもしれない。そんな可能性がある。
それが、胃腸薬を中心にして来た製薬会社が行きついた先だったのではないでしょうか。
発酵食品を使ったメニュー
メニューに、「胃腸から元気になれる」を目指したものがいくつかあります。
腸内環境を整えるための食物繊維や発酵食品、調味料はなるべく自然の物を使用するということに現れています。
日本に昔からある発酵食品、発酵調味料は日本の気候の元に暮らす日本人に必要なもの。
日本人の腸内環境を整えるものだからです。
柔らかいものや洋食中心の食生活をしていると、海藻類や野菜が不足して食物繊維が不足しがち。
免疫細胞の多くは腸内に存在すると言われます。
腸内環境を整えることは健康維持の第一歩なのです。
旬の食材を使う
季節を五季(春・梅雨・夏・秋・冬)に分け、体の調子を整えるためにその季節の食材の組み合わせを考えるそうです。
これはまさに薬膳の養生の考え方です。
旬の食材にはその季節の特徴により誰にでも現れやすい不調に良い効能が備わっているのです。
ビニルハウス栽培が進み、本来真夏でなければ育たないトマトやきゅうりは一年中スーパーに並びます。
もはや旬が分からない大人もいるくらいです。
燃料が高騰すると、それに伴い燃料のかかるハウス栽培の野菜も値上がります。
旬の野菜は、その季節に必要な効能を持ち、しかも栄養も豊富。その上、燃料がかからなければ本来消費者は安く買えるはずなのです。
こういう取り組みを、製薬会社が率先して取り組んでいることに深く共感します。
お腹の底から元気になれるを謳うのならここにもこだわって欲しい
『ロートレシピ』では、レストラン&カフェのオーダーが、各テーブルにある二次元バーコードをスマホで読み取り、自分でオーダーするシステムです。
残念ながら初回は食事ではなくドリンクのみオーダーしました。
ドリンクには、コーヒー、紅茶の他クラフトコーラや、自家製ジンジャーエール、ハーブを使ったカクテルやオーガニックワイン、クラフトビールなどのアルコール類など他にはなかなかないものも豊富で、どれも全て飲んでみたいものばかり。
ですが、このオーダーの仕方が少し不便だったのです。
この日は日中天気がよく暑いくらいだったので、コールドドリンクをオーダーしたのですが、普段なら氷は無しでお願いするか少な目でオーダーします。
それは、「冷たいものがお腹(脾)を弱らせる」と薬膳の基になる中医学では特に言われているからです。
オーダーを取りに来てくださるときに、そのことをお願いするのですが二次元バーコードでのオーダーではそれができません。
「お腹の底から元気になれる」をコンセプトにされるのであれば、そのあたりも特徴を出してこだわっても良いのかなと薬膳に携わる身としては感じました。
また、ラテ類は、甘酒ラッシー類はオーツミルクラテ以外、乳アレルギーの人には無理なもので、これも豆乳など乳に置き換えられるものに変えられたらもっと楽しめる人が増えそうです。
今回いただいた自家製ジンジャーエールはハーブの香りと味わいでとても美味しく、サスティナブルにこだわるとのコンセプト通り、紙ストローを使用されていました。
明るい店内、天井も高く広々とした雰囲気はとても健康的で居心地も良かったので、次回は食事で利用させていただきたいと思います。
更年期でご飯の支度ができないような時に、こういうお惣菜が買えるお店が近くにあったら、体調不良でなかなか作れず適当になりがちな食事を健康的なものにできます。
ロートレシピや旬穀旬菜のデリが、住宅地のエキナカなどでも展開されることを期待します。
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