寒露 (かんろ)
季節の小さな変化に気づくことはとても楽しいことですよね。
二十四節気では、10月8日から10月22日ごろまでを秋分から寒露 (かんろ)に移ろいます。
朝肌寒いなと感じ、寒露に入ったなあと感じる瞬間です。
自然界では、菊が咲き始めたりきりぎりすの声が聞こえ、また雁が日本へ渡ってくる時期です。
<七十二候>
鴻雁来(こうがんきたる) 10月8日〜10月12日頃
雁が日本へ渡ってくる頃
菊花開(きくのはなひらく) 10月13日〜10月17日頃
菊が花を咲かせる頃
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 10月18日〜10月22日頃
鈴の様になく
朝少し早起きして散歩をすると、空気が心地よくて歩いていると、今日やることやこうなったら嬉しいなをイメージできて、気持ちよくスタートできるなあと最近実感しています🎶
寒露の時期はどんな風に過ごすと心地よく過ごせるのか少しだけご紹介していきます。
秋の五志は「悲・憂」
秋は「悲しみ・気分が塞ぎがちな季節」とも言われてます。
秋は木々を眺めていてもどこか物悲しい気分になりがちですよね。これは秋になると陰の気が入り込んできている証です。
また朝晩と日中の温度差から自律神経が乱れやすくい季節でもあります。
自律神経に関わるホルモンのセロトニンは、気持ちを安定させて幸せな気分をもたらしてくれるのですが、セロトニンは日光と深い関係があり、日照時間が短くなると、陽の光が弱くなりセロトニンの分泌も減少し、気分の沈み込みにつながります。
これは、季節性の気分障害と呼ばれ秋冬に出やすいと言われています。
悲しみ・憂いが悪いのではなく、悲しみすぎると体に影響を及ぼすので
長く引きずらないことが大切になります。
日常の小さな憂いは、短い時間味わい切ってその後は嬉しい!に変換していきながら穏やかに過ごしたいものですね🎶
具体的には、自分の部屋やリラックスできる空間にするために、この時期になると暖かい色(オレンジや黄色、赤やブラウン)を置いて目からの情報を明るくしたり、香りで気持ちをリフレッシュさせる工夫をしています。
秋は「収斂」の季節
春夏は解放的で外向きに働く力が、秋になると内向きに変わります。
これを上手に使い、自分を見つめ直し自分の必要なことや、大切なものを見直し、いらないものを捨てる時期です。
2年間勉強していたノートを見直し、整理ボックスを作りました。
流石にノートを捨てるには至りませんが、すぐに出し入れできるように整理することで機能するものに生まれ変わりました。
今年からジャーナリングを始め、自分の小さな感情に向き合い、改めて「自分」の思考の癖を毎日可視化しています。自分の声を無視していることが多くて、まだまだ自分を大切にすることができるなあと感じるこの頃です。
またジャーナリングについては、後日書きたいと思っています。
秋は「肺」と「大腸」に気を配る
黄帝内経では、悲しみや憂いの感情は「肺」に影響を及ぼすと書かれているように、感情は臓器へ影響を及ぼすので、気持ちの安定はとても大切です。
また、乾燥する気「燥」が大気中に入り込み、空気が乾燥し肺の潤い不足になりやすい時期。食べ物やお風呂などで肺に潤いを与えて、秋の乾燥から体を守りたいものです。
潤す食材:れんこん、ゆりね、なし、キクラゲ、山芋、葱白など。
(白い食材は体を潤して、乾燥から守ってくれるといわれています)
暮らしの中での工夫は、呼吸に集中する時間を作ります。
自律神経を整える唯一の方法と言われる呼吸は、早くなると交感神経が優位になりゆっくりになると副交感神経が優位になります。
仕事で忙し気持ちがせいている時には呼吸も浅く早くなっていることが多く、呼吸し忘れてた?と感じることもあります。
ですので、忙しいい時ほど呼吸をゆっくりにしながら、手を動かすことをしてみてください。それだけでも心に余裕が生まれスムーズに仕事が進みます。
最後に
寒露に入り、朝晩の気温がぐっと下がってくる時期になり、風邪を引きやすくなったり気分の揺れが大きくなりやすくなります。これを知っていると風邪をひかないように上着を持って出かけたり、のど飴をバックに入れておいたり、また寝室の温度や湿度を調整するなどの対策が打てるようになります。
また、気持ちの揺れが大きい季節なら、呼吸法を使って呼吸を整えることで自律神経の働きを整える工夫をしたり、休息時間をしっかりとるスケジュールにするという対策を取ることができます。
みなさんの日常にほんの少しのヒントになれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。