冬だ!寒い!冷えが辛い!
こんにちは!
北海道の中医薬膳師、みやこです。
日々のちょっとした不調を整える薬膳を紹介しています。
第3回(大雪)は冷えについてです。
寒い冬がやってきました。
紅葉が散って茶色くなった山肌が雪でうっすらと白くなりました。
いわゆる「冷え性」の方には辛い季節ですよね。
いつまでも身体が温まらない、爪がいつも紫色、手足が冷たい、、
色々な冷えがありますが、中医学では「冷え症」を原因から四つのタイプに分けて考えます。
①温めるチカラが低下している
生まれつきだったり、過労・老化などにより身体を温める力が弱いタイプです。
おなかや腰が冷える、冷えの症状が酷く温めると楽になる、生理中に生理痛がある、息切れする、便がゆるいなどの症状があります。
このタイプは身体を中から温める力を補い寒さを散らす食材を選びます。
ネギ、生姜、唐辛子、胡椒、ニラ、胡桃、栗、桃、鹿肉、鶏肉、羊肉、エビ、マス、鮭、酒、黒砂糖などがあります。
②冷えの元が体内に溜まっている
日当たりがよくない、冷たい風にあたる、冷たいものやナマモノをよく食べるなどで、体内の熱が消耗し冷えの元がたまります。
環境を暖かく整え、温かいものを摂るようにしましょう。
③気が巡らず血も巡らない
このタイプはストレスや病気などによって、気の流れが滞り、血行が悪くなり、手足の先まで温かさを届けられません。
ため息が多かったり脇腹が痛んだり、、といった症状に思いあることはありますか?
気を巡らせて血行を改善することが大切ですので、そば、だいこん、玉ねぎ、オレンジ、みかん、ジャスミン茶などを摂りましょう。
楽しいこと、好きなことをしてストレスを解消することは何よりの薬です。
④血が足らず血が巡らない
元々の体質や胃腸が弱い方、病後などで血が足りないために血が巡らないタイプで、めまいや心悸、不眠、おなかに刺すような痛みがある、生理の出血に塊があるなどの症状があります。
血を補い血を巡らせる食材は、穀類、芋類、にんじん、ほうれん草、ブドウ、ライチ、ナツメ、落下生、よもぎなどがあります。
以上、ものすごくざっくりとタイプ分けしてみました。
実際はいくつかのタイプが組み合わさっていることも多いです。
その場合は対策も合わせてとるとよいですね。
ところで。
中医学には「冬病夏治(トウビョウカチ)」という言葉があります。
冬の慢性病を夏に治療すると高い効果が得られる、という意味です。
この寒い冬を乗り切って、次の夏には冷えを改善し、来年の冬を快適に過ごしましょう。