土用の丑の日なに食べた?
こんにちは!
北海道の中医薬膳師、みやこです。
日々のちょっとした不調を整える薬膳や薬膳の小ネタなどを紹介しています。
第18回のテーマは、「土用の丑の日に食べたいもの」です。
日本で土用の丑の日といえば、鰻!
おいしいですよね♡
夏バテ予防に精をつけようと食べる方が多いと思います。
近年はめっきり高級品になってしまいましたが、、、
鰻は質のよいタンパク質にビタミン・ミネラルが多く、確かに元気になりそうです。
薬膳でも、気血を補うので疲労回復によく、筋骨を丈夫にするはたらきがあるとされています。
ですが、鰻の蒲焼きの、甘辛い味付けと旨味たっぷりの脂質は、「肥甘厚味(ひかんこうみ)※」といって胃腸の負担になってしまいます。
※肥:脂っこいもの、甘:甘いもの、厚:味の濃いもの
何を食べても調子を崩さない元気な胃腸の方にはよいですが、胃腸が弱い方には少し重たいかもしれません。
そこでオススメしたいのは、参鶏湯(サムゲタン)です。
韓国料理ですが、知っている方も多いのでは?
韓国には伏日(ポンナル)といって、日本の土用の丑の日にあたる暦があります。
ポンナルは年に3回あり、暑気払いに参鶏湯を食べるのです。
参鶏湯はポンナルでなくてもよく食べられていますが、この日はお店に長い行列ができます。
参鶏湯とは、ざっくりといえば、生薬の入った鶏粥のことです。
鶏一羽の中に糯米を詰め込み、栗、棗、高麗人参と一緒にぐつぐつと煮こみます。
薬膳ポイントが高いのは、これらの材料全てに、エネルギーを補い身体を温め、胃腸を元気にする働きがあることです。
つまり、胃腸の弱い方にぴったり!
特に高麗人参はエネルギーを補う王様と言われている生薬なのですよ。
韓国ではどこのスーパーにでも売っていますが、日本では手に入りにくいのが残念です。
生の栗や棗、鶏一羽も然り。
でも大丈夫、鶏肉も胃腸を元気にする力が強い食材です。
日本で作るなら、手羽先や手羽元、鶏モモなどいくつかの部位を合わせて糯米と煮込みます。
骨付き肉が滋養を増し増しにしますよ〜。
ちなみにポンナルには、参鶏湯以外にもポシンタンという犬肉のスープも食べたりもするそうですが、、在韓時、私は食べられませんでした。
今思えばチャレンジしておいてもよかったなと思わなくもないような、思わないような。。
ところで、あなたは胃腸が丈夫ですか?弱い方ですか?
胃もたれしやすい、お腹を下しやすいなど分かりやすい症状以外にも、胃腸の弱りサインがあります。
疲れやすい、めまいがする、食欲がない、食後に眠くなる、むくみ、胃のつかえ感、便秘、便が臭う、お腹が張りやすい、口臭がある、空腹感がない、舌の縁に歯型がある、ゲップが多い、ガスがよく出る、吐き気がある、、、
思い当たることが多い方は胃腸が弱いかもしれませんので労っていきましょう。
胃腸が元気に働くことは健康に過ごす近道です。
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☆次回は立秋(8/7〜)に更新です!