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やくのしま①
屋久島は「薬の島」と言われることがあるくらいに自生する草花の多くには薬効があります。
島のここそこ、あらゆる集落に生えているのは『タチアワユキセンダングサ』別名サシグサ。名前が長くてタケカワユキヒデと勘違いして思わずガンダーラを口ずさんでしまいそうになります。
年に数回行われる環境美化作業(集落一斉草刈り)でも必ず出会います。元々亜熱帯アメリカの外来種とされていますが、刈っても、引っこ抜いても、”持ち前の生命力”で復活します。
センダングサは茎部が良く成長します。天に向かうだけに留まらず、地を這うように広がります。茎から根を生やすので、引っこ抜くと一帯のセンダングサが”ごっそり”抜けたりします。
花が咲き、虫が受粉をすると鋭利な棘を持つ種ができます。「ひっつき虫」の異名を持ち、鳥や動物に運ばれて繁殖地を更に広げることができるのです。
草刈りでは”厄介者”扱いですが、家畜の飼料になるし、蜂蜜の蜜源としても屋久島でも広く利用されています。食用にもなり、栄養価が高く、”抗酸化作用”が知られ、”過酸化脂質”より誘発される疾患(糖尿病や動脈硬化など)を予防します。インスリンの分泌促進や血糖を下げる効果もあるそうです。
沖縄ではこれを畑で育てて「村おこし」に役立てているのだそうです。
町中の”厄介者”を”お宝”にしませんか?