#屋久島野菜 徒然日記 7月
梅雨もあけて夏本番。
屋久島のお野菜たちも、夏らしく変わっています。
そんななかでも今年とっても目を惹くのがプリップリのナス!
こんなにいろんな種類が出てたっけ?と無人市や直売所を駆け巡りながら嬉しい驚きいっぱいです。
そんないろんなナスたちのなかで、わたしが特に好きなのは白なす。
じっくりじっくり火を通せば、皮はしっかり、なかはトロットロ…
口の中でとろけるかんじがたまりません。
お約束はやっぱりまるごと調理すること。
カットして火を通せば、早いし効率もいいのはわかっていますが、まるごとで調理することで生まれるその素材のもつすべてがぎゅっとつまった味わいは、なにものにも代えがたい。
皮がパンパンに膨らむから、空気穴をあけるのをわすれずに。
大きな白なすだったら30分以上じっくり火をいれていきます。
少しおいてなじませたら、はじめてカット。
トロットロに柔らかい身のお出ましです。
なんとも妖艶で美しい。
このナスの妖艶さ、大好きです。
紫のナスを油で揚げたつやんとしたかんじとか、皮の柔らかいナスを上質の塩でもんでみょうがとあわせたときのなじみ方とか、なんとも艶やか。
また、今日もお野菜にときめいてしまいます。
お野菜と向き合うときに、大切にしてるのはこのトキメキ。
あ、ぜったいこの野菜はこうなったら美しい!とイメージが生まれるとニヤニヤしてしまう。
それさえあれば、きっとぜんぶ美味しくなります。
今日もトキメクお野菜に出会いにいきましょう♪
今月のプレート
蒸し白茄子の豆腐そぼろあんかけ
肉厚ピーマンのよかたん豆腐づめ 完熟トマトのソース
空芯菜の麦麹炒め
摘果マンゴーの生春巻き
もち芋のフリット
ドラゴンフルーツ蕾のパッションマリネ
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富山 美希/とみやま みき
a heavenly kitchen主宰、菜色料理家。
神奈川県出身、屋久島に移住して7年。 屋久島の大地から生まれる自然の恵みに魅せられ、その彩りと遊ぶことをこよなく愛する屋久島野菜愛好家。
宿の料理人、出張料理家などを経て2021年12月に高平の高台に自身のアトリエ兼小さな予約制レストラン“a heavenly kitchen 天空カフェ“ をオープンした。