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なぜこのスイーツが、65年経った今、注目を浴びたのか?

焼きたてのパウンドケーキに、ブランデーシロップを手酌でひとつひとつ丁寧にかける。 そんなシンプルなブランデーケーキが、なぜこの数年注目されてきたのか? 


 昔はあったが、今はないもの

ひとつは、この味が世の中に無いから、正確に言うと、無くなってしまったからだと思われる。

20年前には、どこの洋菓子店にも普通にあったブランデーケーキ。シュークリームやショートケーキのように 決して注目を浴びるでもなく、脇を固める存在「ブランデーケーキ」。それでも安定したファン層があり、常に洋菓子店には存在していた。

そんな老舗の洋菓子店は、コンビニやチェーン店の進出により、ほとんどが姿を消した。 特に都会と言われる地域では、その構図は顕著に見受けられる。

私は、よく百貨店のウィークリー販売に、ブランデーケーキの売り手として参戦する。
その際に、お客様からよく聞くフレーズがある。
「昔は、この辺にもあったんだけどね。」
このタイプのブランデーケーキを作る洋菓子店の話だ。
引退、廃業、代替わり・・・。
必然といえば、必然だ。
地味ではあるが、そのファンは、シニア層にまだまだしっかり存在する。
そのファンを置いて、存在しなくなってしまったブランデーケーキ。
「これ、これ! まだ世の中にあったのね!」
人口の違いもあるが、特に、東京、横浜、大阪で、この声をよく聞く。
失ったものを取り戻せた喜びの笑顔。
また出会えるという安堵感。
そんな方々の思いに支えられて、またここに売りに来ようと思う。
先人の努力と研鑽の積み重ねの恩恵。
ありがたい。

ブランデーケーキシリーズイメージ0002

  お酒の種類、ランクにより美味しさに違いが出る

ロイヤルには、定番ブランデーケーキが4種ある。

国産ブランデーを使ったスタンダードタイプ(フードアクションニッポンアワード2019最高賞受賞)

クルボワジェVSOPを使ったプレミアムタイプ

ヘネシーX.O.を使ったエクセレントXOタイプ(日経プラスワン:専門家が選ぶ洋酒を使ったお菓子全国第2位)

米焼酎「寝太郎」を使った日本酒ベースタイプ(2015年 ドイツエレマウサミット外務省土産採用品)

それぞれに個性的で、お酒を味わうかの如く楽しむことができる。
それだけお酒の影響を受けるお菓子であり、かなりの量を使っていることが分かる。

ちなみに、エクセレントXOは、ヘネシーX.O.1本(700ml)から、ブランデーケーキは18本しかとれない。
貴重な存在であり、価値もある。

ブランデーケーキスタンダードイメージ002-s

ギフトとしてのブランデーケーキ

百貨店のオンラインギフトには、安定した需要がある。
有名ブランドほどの需要はないが、それなりの動きがある。

それは、企業や大人には、それなりの事情があり、ギフトにはある程度の肩書がいるからだ。

他にないもの。
賞味期限の長いもの。
保存しやすいもの。
価格。
大きさ。
軽さ。

などなどの事情と、ブランド力。
信頼のおける百貨店がおすすめするという肩書。

おもてなしの心に沿って選ばれる商品。

ブランデーケーキセラーイメージ001

ビンテージという考え方、育てる楽しみ

ブランデーケーキは、ブランデーと同様に月日をかけて熟成をするお菓子だ。
ロイヤルのブランデーケーキは、このようにして熟成させる。


【ブランデーケーキの育て方】

製造直後に箱の上下を逆さまにし1か月熟成させる。
その後に、1~2週間ごとに上下を返し、パウンドの中に何度もブランデーシロップを通す。
スタンダードタイプで、40日程度、
プレミアム、エクセレントXOタイプは、60日以降
そのあたりがが美味しいといわれている。
その工程を、購入したお客様がバトンを引き継ぎ育てていく。
それを楽しむのが、このブランデーケーキの最大の魅力である。

熟成中のブランデーケーキ

プロが仕上げるビンテージ商品

熟成の工程を、プロである私たちが引き受け、ある程度熟成したものを提供するものがある。
それが「ビンテージ商品」だ。
父の日など、特別な日に合わせて熟成をさせたものを、お届けする。
プロが仕上げるビンテージ商品、試す価値はあると思う。


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