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恥を知るということは良識があること。強くたくましくポジティブに生きていくために

やくさひろです。

何かを隠しておきたいほど恥ずかしいことと感じるかは人それぞれです。
現に私も思い切って後ろめたさを無くそうと清水の舞台から飛び降りる思いで打ち明けた時、ごく親しい友人から「で?」と言われた時があります。

「何も恥ずかしがることも隠すことでもないじゃん、そんなの私日常茶飯事」
その言葉は友人の優しさから出たものかもしれません。
でも、人の感性は十人十色、失敗したと思っている過去は未来のための大切なメッセージであり反面教師。
人は変わります。あと5年したらその過去はあなたの記憶に存在しないかもしれない。

どんなに過去を悔やんでも、時を巻き戻して修正することはできません。

「たられば」という言葉が出てきて久しいですが、過去を悔やむことはまさにこのたらればです。悔やむことによって生まれるのは悲しみ、悔しさ、後悔、絶望…。
そして嘆き悲しむことは非常にエネルギーを奪われる感情ですから知らないうちに身体も疲弊します。中には本当に寝込んでしまう人もいます。

もしご自分の過去に悔やんでいる、恥じていることがあるとしたら、自分を責めることはいったんやめましょう。

やめてもやめなくても過去に起きたことは取り返しがつかないのですから。そうしていったんその出来事から距離を置いて、現在の自分に視点を移してみてください。
現在のあなたは、恥じている過去を繰り返してしまいそうですか?
過去をあんなに否定している以上、おそらく同じことは繰り返しません。
それだけでも大きな成果だと思いませんか?

人間として人格が問題になる人の要素の1つに「恥」がない、ということが挙げられます。
「恥知らず」というのはもし人に投げかけたら罵倒の言葉になります。
でも実際その人が恥知らずかどうかは置いておいて、「恥知らず」が人としてマイナスなら、「恥を知っている」ことは人格的に優れていることになりますね。
あなたは自分を恥じて苦しい思いをしている、だけど恥を知っているということは良識があるということなのだ、と冷静に客観的に考えて、今苦しんでいる過去を、恥を知っているからこそ辛い思いを、自分を厳しくいさめる代わりに、これからに、未来に生かして一層素晴らしい毎日を過ごしましょう。

過去は思いからは消えないけれど、もはや物理的にはあなたの周囲にありません。
せっかくの今から開けるあなたの人生、過去から学んだことをバネに、立ち止まって悲しむのをやめて前を向いてしっかりした足取りで歩いていきましょう。


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やくさひろ@鍼灸師
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