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とにかくお金が無いという人たち

今月の携帯代が払えない、携帯が無いと仕事もできない、困っている何とかならないか・・・と訴えて来た30代の男性がいた。

10代の学生の言葉なら分からないでもないが、30代で仕事もしている人間の言葉とは思えなかった。
本当に生活困窮しているなら、居住している区や社会福祉協議会などでの生活費貸付け制度もあるだろうし、会社員なら給与の前借とか会社内の貸付制度などないのだろうかとも思ったりする。

私はどうすれば良いでしょうか?と聞いてくるので、仕事をするしかないでしょうと答えるしかない。
最近の時代は幸いなことに、隙間時間で稼げ、「その日にお金が支払われる」バイトも充実しているのではないだろうか?
タイミーとか、ご近所ワークとか、ジモティとか、いろいろあるでしょう、と伝えると、やってみます!と答えていた。この人本当に30代なのか?大丈夫か??と心配になってしまった一件。

とにかく今の日本は「人が居ない」ことの方が問題で、仕事は溢れるほどある。やりたいと言えば、即やってくれと言われるくらい人が不足している世の中なのに、何故お金がない人がいるのかが分からない。少なくとも食べて行くだけのお金ならスキマバイトででも十分に充当できる社会になっているのだから。

私たちの若い頃や中年の頃と比べると、今の時代は本当に仕事に関しては恵まれていると思わざるを得ない。何でもやりたい仕事が選び放題の完全売り手市場なのだから。

さらには、次の仕事がいくらでもあるから、嫌なら辞めれば良いと気楽に考えられる。簡単に辞めることの良し悪しはさておき、いずれにせよ働く側にとっては凄く楽でストレスの少ない労働市場になっていると思うので私らの世代から見ると羨ましく思えてしまうのだ。

もっとも、それは私たち高齢者にとっても恩恵があり、一昔前までは60歳を過ぎたら大した仕事はなく、ましてや65歳の高齢者になったら仕事はほぼ無いという状況だったのが、今の時代は65歳でも70歳でもいくらでも仕事があり、かつ自分が選べる状態だからだ。仕方がなくやる仕事ではない社会であることは、やはり良い時代の傾向だと思う。

全く働きたくないという考えであれば別であるが、そうでなければ今の時代お金に困ることは社会構造上ありえないと思ってしまう。さらには昔と違って障害を持っている人であっても十分に出来る仕事も多くあるのだから、私たちの昭和な時代からみたら労働市場に限って言えば天国に等しい。

だから余計に、20代30代で働けるのに生活保護を受ける人とか、「とにかくお金がない」という人の存在が、冷静に考えても信じがたい。お金の使い方や生活態度の問題ではないかと思えてしまうのだ。であれば、生活の向き合い方を変えれば解決するだけの話である。甘えてはイケナイ。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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