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”何もない”が存在するパラグアイの思い出🇵🇾

”何もない”以上の存在があるだろうか。

”何もないが存在する”地が何よりの至高で、美しい場所だと思う。

南米パラグアイに行く前に出会った旅人から「パラグアイには何もないよ」とよく聞かされていた。「何もないから良いんだよ」と。

パラグアイが「何もないんだよ」と言われる訳は、ウユニ塩湖やアンデス山脈、イグアスの滝とかのド派手な絶景スポットがひしめく南米大陸の中では観光地として見劣りしてしまう、と言ったところだろう。


だがそれが良い。何もないからこそ好きなんだ。


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赤土と空に塗れた土地
犬と散歩する夕暮れがとても心地良かった

”何もない”を見ながらボーーーーーーッと考え事をして、宿のキッチンでご飯を作って食べる。


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この宿は海外では珍しく、生卵が食べれるんだ。
数ヶ月ぶりの生卵に、ジャポニカ米とソイソースが身体に染み渡る。

考え事に飽きたら猫と遊び、赤土と空を散歩する。


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この場所で何回の太陽を、明日の日本を照らしに行く太陽を見送ったんだろう。


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