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初めてチームリーダーになったので1on1のやり方について調べてみた

こんにちは。コミューンという会社でDevHRとしてエンジニアの採用や組織作りの支援等をしている中島(@kazuki_nakajima)です。

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2024年1月にDevHRが誕生し、4月には2人目のメンバーが加わりました。これまで一人で活動してきたDevHRがチームとして機能するようになり、私はチームリーダーとしてメンバーをマネジメントする役割を担うことになりました。しかし、これまでプレイヤーとしての経験しかなかったため、1on1の進め方に不安を感じていました。

そんなチームリーダー初心者が1on1について学んだことを記事にしてみました。既にご存知の内容も多いかと思いますが、振り返りの一環としてお読みいただけると嬉しいです。また、初めてチームリーダーを務める方や「1on1がうまくできない…」と感じている方の参考になれば幸いです。

※この記事は『コミューンプロダクト開発 Advent Calendar 2024』シリーズ3の14日目の記事です。


1on1:基礎理解編


1on1とは


1on1は、メンバーが主導するミーティングであり、評価や管理を目的とした面談とは異なり、主にメンバーの成長やモチベーションの向上、そしてキャリア支援を目的としています。このミーティングは、マネージャーが進捗や目標を管理する場ではなく、むしろメンバーが自分の成長やキャリアに関する考えを深め、自由に話し合う場として位置付けられています。

1on1は通常、毎週30分以上の頻度で行われ、メンバーの状況に応じた柔軟な対話が求められます。話し合いの主なテーマとしては、キャリアの相談、仕事上の悩みや課題の共有などが含まれ、マネージャーも自身の経験や考えをオープンにすることで、メンバーがより話しやすい環境を提供することが期待されます。また、メンバーが「話してよかった」と感じることや、悩みを抱えていたメンバーがポジティブな変化を見せることが、1on1の成功の指標の一つとされています。

さらに、1on1後にはフォローアップとして、相談内容に基づいて課題解決に向けたサポートや支援を行うことが重要です。必要に応じて社内外の他者と連携し、協力を得ることも考慮し、メンバーの課題解決を支援することで、成長を促進します。

注意点


1on1の目的は、単なる傾聴にとどまらず、対話を通じてお互いの理解を深めることにあります。しかし、信頼関係が十分に構築されていない段階で成長を促進するための1on1を進めても、メンバーは心を開いて話してくれません。まずは信頼関係を築くことから始めましょう。

問題への対処法については、メンバーが自ら考え、決定する機会を持つことが重要です。上司が先に対処法を示してしまうと、メンバーの成長を阻害することになりかねません。

1on1:実践編


意識すること


1on1では、メンバーが話したいことを丁寧に聴き、途中で遮らずに耳を傾けることが大切です。傾聴は信頼関係の構築に不可欠であり、相手が自身の考えを整理し、理解されていると感じられるような空間を提供します。

また、メンバーの話には肯定的な態度で向き合い、深い対話を意識することも重要です。信念や価値観に関心を寄せ、メンバーの内面に理解を深めましょう。1on1の内容は記録し、次回以降の1on1や日常の業務に活かせるようにしましょう。

基本的な流れ


  1. 信頼の構築
    まずは信頼関係を築くことが重要です。お互いの人となりを理解するために時間を設け、「そういう人なんだね」といった相互理解を深めましょう。関係構築を意識し、何を言っても大丈夫な状況を作ることが大切です。
    ※早い段階で、仕事の話をすることも問題ありません。仕事に関する相談を受けながら信頼を築くことは効果的なアプローチです。

  2. 相談・悩みを打ち明けられる関係に
    信頼関係が深まるにつれて、メンバーが仕事や個人的な悩みを気軽に打ち明けられる関係を目指します。

  3. キャリアや人生に関する相談を受ける関係
    最終的には、信頼がしっかりと築かれ、メンバーがキャリアや人生に関する相談もできる関係を築くことが目標です。

この流れは基本的なものですが、メンバーの状況に応じて柔軟に対応することが重要です。それでも、「お互いを理解することから始め、その結果として信頼関係を築く」という基本的な進行方法を守ることを心がけましょう。信頼関係が築けていない段階で成長を促進するための1on1を進めることは逆効果になりかねません。段階を踏みながら、1on1の時間を有意義なものにするよう意識しましょう。

1on1実施の流れ


  1. アイスブレイク

  2. テーマ設定

  3. テーマをベースにした対話

アイスブレイクは、メンバーとのリラックスした会話を促進するために有効な手段ですが、必ずしも行う必要はありません。状況に応じて省略しても問題ないため、柔軟に判断できます。

1on1を始める際、マネージャーはまずメンバーに話したいテーマを問いかけ、そのテーマを基に対話を進めます。このテーマを中心に、1on1を通してメンバーの成長支援や悩みの解決を図っていきます。

メンバーが話したいテーマがない場合は、以下の記事をご参考にしてみてはいかがでしょうか。また、生成AIにアジェンダのアイデアを尋ねて、今後の参考としてストックしておくのも一つの方法かもしれません。

1on1を受ける側の心構え


最後に、1on1を受ける側、つまりメンバー側の心構えを共有します。

まず、1on1の目的をしっかりと理解することが重要です。1on1はメンバーの成長を支援する場であり、そのためには自分自身の成長に向けて上司との対話を積極的に活用することが求められます。

次に、上司の持っているリソースを最大限に活用することを意識しましょう。上司は豊富な知識や経験、スキルを持っています。それらを自分の成長に役立てるため、必要なアドバイスやサポートを積極的に求めることが重要です。自分の成長を促進するために、上司を使い倒す勢いで1on1を活用しましょう。

また、1on1を効果的に活用するためには、事前の準備が欠かせません。業務の進捗や困っていること、将来のキャリアプランについてなど、相談したいことや聞きたいことを整理しておくと良いでしょう。準備に時間をかける必要はなく、思いついたことを簡単にメモしておくだけでも十分です。

最後に、1on1の内容を記録することをお勧めします。上司との専用ページを作成し、相談したいことや気づいたことをそのページにメモしておきましょう。記録を残すことで、後から振り返ることができ、業務に役立てることができます。

最後に


「1on1」という言葉自体は知っており、実際に自分が1on1を受けた経験もありますが、チームリーダーとしてメンバーと1on1を実施するのは初めてでした。そのため、さまざまな記事を読みながら1on1の進め方について調べてみました。
※自ら調べた内容をもとに、社内向けに1on1ガイドラインを作成し公開しました。今回は、その社内ガイドラインを記事として外部に向けて公開しています。

私自身、1on1をもっと良いものにしたいと考えています。1on1に関してディスカッションしたい方や、「一緒に勉強したい」といった方がいれば、お気軽にご連絡ください。XでもLinkedInでも構いません!

それでは、今回はこの辺で。


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参考にした本や記事

1on1について調べる際に参考にした本や記事を紹介します。