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自由進度学習と英語授業❺(自由進度学習編)

公立中学校で英語を教えています😌
 自由進度学習を取り入れた英語授業パート❺ということで、今回はいよいよ自由進度学習について具体的に紹介します。前回までの記事をお読みになられていない方は、こちらからどうぞ。

はじめに

僕は授業を3つのパーツに分けています。

①単語学習
②一斉授業
③自由進度学習(⇦このnoteはここ)

10分程度の単語学習、15分〜20分程度の一斉授業を終え、最後に自由進度学習です。

自由進度学習とは

僕が考える自由進度学習とは以下ののような学習のことです。

①今自分がすべきこと(課題・タスク)は何かを把握し、
②一人ひとりのやり方&ペースで、
③その達成に向けて工夫と粘り強い努力を重ねる学習。

授業の最後、20分〜25分をすべて自由進度学習に充て、個別最適な学習をはかります。

生徒に課される課題・タスク

では、僕の受け持つ生徒はどんな課題・タスクをこなしているのか。紹介していきます。

①単語テスト

 単語の発音、英⇨日、日⇨英、つづりを一人ひとりテストしています。ICTをガンガン活用して、ユニットの新出語彙すべてが身につくまで徹底的に行います。詳しくはこちらの記事をご覧ください👍

単語学習で使うプリント
生徒はこれを読み取ってデジタルテストを受けます。

②本文の音読テスト

 音読テストは難易度別に、3つのレベルに分けています。

音読に使うプリント
印刷せずにロイロノート(生徒のiPadのアプリ)に送信しています。

Level 1: ノーマル 
Level 2: 穴あき 
Level 3: サイトラ(Sight Translation)

ノーマル: 本文をそのままスラスラ読む。
穴あき: 本文の新出語や重要部分をマスクしたものを補いながら読む。
サイトラ: 本文の日本語(チャンクごと)を見て本文を再生する。

*英語が得意な生徒はいきなりサイトラから挑戦することもあります。
*語数の多い本文の場合、サイトラする文の数を指定することがあります。

③本文のリテリング

最近英語教育界で話題のリテリングです。毎単元毎ページするわけではありませんが、まあよくしています。

リテリングで使うプリント
これもロイロノートに送ります

 本文の写真を見ながら本文の内容を口頭で説明させます。作成したルーブリックに基づき、ALTにチェックしてもらいます。

*採点はシビアに。ただし、何度でも挑戦してよいこととする。

④単元毎に定めたパフォーマンス活動

例1)本文のテーマに関する作文スピーチ
例2)本文のテーマに関するQ&A
例3)Let’s Talkを元にしたオリジナルスキット作成発表

⑤文法・語法テスト

 Googleフォームで作成した文法・語法のテストを受けます。入試と同じ形式の問題です。満点以外はすべて不合格扱いにしています。

生徒はこれを読み取ってデジタルテストを受けます。


⑥提出物・自学

 ワークブックやノートまとめ、英語の自主勉強、プリント、テスト直しなど、提出物や自学を進める。



自由進度学習のメリット

僕の考える自由進度学習のメリット(生徒&教師にとって)は以下のとおりです。

①生徒は、自分のペースで学習できる。
②生徒は、何度でも挑戦できる。
③生徒は、独自の工夫で取り組める。
④生徒は、(③の中で)自分に合った学習方略を学べる。
⑤教師は、生徒一人ひとりがどこまでできているかを確認できる。
⑥教師は、「主体的に学習に取り組む態度」の適切な評価が可能。

*自由進度学習のメリット、特に⑥に関しては次のnoteで書きます!

おわりに

 生徒は各自好きなタイミングで、好きな課題・タスクに、好きな方法で取り組みます。教師は、最終的には全員がすべて達成できるよう支援、指導、激励していきます。

 課題・タスクを単元に入る前にすべて作成しておかなければならないのは大変ですが、入念な単元計画&教材研究を事前にするのは当たり前(なはず)ですよね。その単元の学習を終えたときに生徒に身につけてほしい力を事前に決めて、逆算しながら課題設定&授業をプラニングしていくわけです。

 今日は授業内での、自由進度学習部分について紹介しました。次回は自由進度学習がのメリット、そして特にどうして「主体的に学習に取り組む態度」の適切な評価につながるかについて説明したいと思います。では、また😌

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