ローバーミニのエンジンオイルを交換する
ローバーミニを購入して約10ヶ月。ある意味ハズレを引いたこともあり、買った当初から色々不具合がある状態でした。なので、最初はミニ専門店に診てもらい、メンテナンスしていただいていました。
ちょうど前回のオイル交換から 3,000 km に近づいてきたため、自分でもオイル交換くらいはしようと思い立ちました。
前回でオイルフィルターは交換されています。本来は毎回換えるのが良いのでしょうが、オイルフィルター交換は少し手間なので次回やることにします。
まずは基本的なメインのエンジンオイル交換のみを行いました。
オイル交換に必要な道具
必要なリストはこちら
15/16 インチ ソケット
ソケットレンチ
トルクレンチ
パーツクリーナー
廃油処理箱
オイルジョッキ
ドレンボルトワッシャー
ジャッキ or カースロープ
輪留
エンジンオイル
工具
エンジンオイルが溜まっているオイルパンからエンジンオイルを取り出すためにはドレンボルトで蓋がしてあり、これを外す必要があります。
中央に見える茶色のパーツがドレンボルトです。
このボルトが少し特殊で 15/16 インチ のサイズなのでサイズにあったソケットやメガネレンチが必要になります。
エンジンオイルが抜けた後、再度ドレンボルトをはめて締めることになるのですが、規定トルクと言って、指定された力で締める必要があります。
ネットを見てると、ある程度締まればいいと言われています。
人によって力加減は変わってきますし締めすぎればオイルパンが潰れてしまい、逆に緩めすぎるとエンジンオイルが漏れてきてしまうので、自分はトルクレンチを購入することにしました。
今回は東日製作所のプリセット形トルクレンチを購入しました。
10-50 N・m まで対応しているものです。
ローバーミニのドレンボルトは 35 N・m が規定トルクとなるため、ちょうどいいだろうと思います。
ボルトを緩めるためにトルクレンチを使用してはならないので通常のソケットレンチも購入してください。
15/16 インチ のソケットに関してもサイズさえ合えばどこでもいいかと思いますがこちらを購入しました。
パーツクリーナー
外したドレンボルトやオイルパン周辺はパーツクリーナーを使って掃除しておくといいと思います。
廃油処理箱
オイルパンから出てくる古いエンジンオイルはそのままゴミに出すことはできません。
産業廃棄物の廃油になるため、通常は業者に頼んで回収してもらう必要があり、とても面倒です。
自治体によって異なりますが、ホームセンターなどで販売されている廃油処理箱を使えばゴミとして出すことができます。
オイルジョッキ
新しいエンジンオイルを注ぐためにあるとよいです。折角のエンジンオイルがエンジンルームにこぼれては掃除が大変です。
ドレンボルトワッシャー
ドレンボルトとオイルパンの間にあるワッシャーです。規格があってれば良い気がしますが、純正と同じ品番のものを買いました。
カースロープ、輪留
オイル交換は車の底面での作業なので作業スペースが狭く、高さを稼ぐ必要があります。
本来はジャッキアップしウマをかけてやる方が確実にオイルを抜けます。
自分のミニはジャッキアップポイントが錆びていて作業できる状態ではないので、カースロープを使うことにしました。
カースロープで車の前半分が高い状態になります。万が一下がってこないように輪留はしっかりかけるようにしましょう。
エンジンオイル
今回メインとなるエンジンオイルです。
現代ではエンジンオイルの種類は多岐にわたります。
ただし、ローバーミニはクラシックカーの域に入りつつあります。エンジンの設計も古く、現代のエンジンオイルは柔らかすぎて良くないと言われています。
エンジンオイル選びの基準としてベースオイルの種類と粘度が大事になってきます。
ベースオイルは化学合成油、部分合成油、鉱物油の3種類。
粘度は 0w-30 や 20w-60 などいくつもあります。
ローバーミニの場合は基本的に鉱物油が推奨されているようです。
が、ネットで評判が良かった部分合成油の A.S.H PSE 10w-40 を選びました。
また、オイル交換時は 5L 買っておく必要があります。
こればかりは試してみないと分かりません。今後様々なオイルを試して自分好みのものを探していきたいと思います。
エンジンオイルを交換するための手順
車をカースロープに載せる
前輪の前にカースロープを途中で脱輪しないように真っ直ぐ置きます。ゆっくり前進して載せます。
その際に輪留も後輪にかけておきます。
廃油処理箱を準備する
廃油処理箱の中に吸収剤があります。オイルがうまく吸収されるようにほぐしておくとよいらしいです。
オイルフィラーキャップを外しておく
オイルフィラーキャップを外しておくと空気が通るのでエンジンオイルが抜けやすくなります。
ドレンボルトをレンチで緩める
15/16 インチ ソケットを使って、ドレンボルトを緩めます。この時点では手で緩められるまでにとどめておきます。
緩めるだけなので簡単そうですが…初日はボルトが固すぎて諦めました。
初日作業したときは、エンジンが冷え切っていなかったのでドレンボルトが膨張しきつくなっていたのかもしれません。
翌日冷え切った状態で再度挑戦してようやく緩めることができました。
それでもだいぶ固かったですが…
ゆっくりドレンボルトを外す
一気にドレンボルトを外してしまうと、オイルの勢いで廃油処理箱へ落ちてしまいます。
ドレンボルトを落とさないように注意しながら外します。
これでドレンボルトがオイルまみれになることもなくなります。
ドレンボルトの状態を確認・洗浄
ドレンボルトの先端は磁石になっていて、エンジン内で削れた鉄粉がエンジンオイルで掻き出されて一部がドレンボルトに吸着します。
これでどうなのかってのは分からないんですが、エンジン内でこれだけの鉄粉って本当に出るのでしょうか。
空気中の砂鉄とかそういうのも混入してるような気もします。
ミニのエンジンオイルはミッションオイルも兼ねているのでギアが削れてしまっているのかもしれません。
パーツクリーナーで清掃しておきました。だいぶ鉄粉が付着していました。
トルクレンチでドレンボルトを締める
トルクレンチのメモリを 35 N・m に合わせます。これで指定したトルク以上にボルトが締まることはありません。
本当によくできてます。
ソケットレンチを使って軽く締め、最後にトルクレンチを使いました。
指定したトルクまで到達するとカチッと音が鳴ってそれ以上回りませんでした。
あとは周辺をパーツクリーナーで掃除しておきました。
少しボルトが削れてしまったような気がしないでもない。
エンジンオイルを注ぐ
オイルジョッキにエンジンオイルを入れ、こぼさないように注ぎます。
だいたい4.5Lほど入りました。
オイルレベルゲージを確認しながら、minを超えたくらいで一度止めます。
カースロープで車体が傾いているため、正しいオイル量がわからないためです。
暖機運転する
ここまでくればほぼ終わりです。
一度エンジンをかけ5分くらい回しました。新しいエンジンオイルをエンジン内に巡らすためです。
その後、カースロープからミニをおろし再度オイルレベルゲージでオイル量を確認します。
このときにmaxまであれば問題ないです。
初めてのエンジンオイル交換をやって
最初なので工具がなかったり、ドレンボルトが異様に固くて外れなかったり、少々トラブルはありましたが、なんとかエンジンオイルの交換を行うことができました。
大したメンテナンスではないですが、素人でできる第一歩としては誰でもできるレベルなのでやってみて損はないかなと思います。
次回はオイルフィルターも含めてオイル交換していきたいです。