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会津で食べたおいしいもの
福島県会津若松市。言わずと知れた城下町である。恥ずかしながら大した教養もなく、さして歴史に興味がない。そんな私だが、会津が大好きだ。今日はこれまで食べておいしかったものを記録しておきたい。
名物、ソースカツ丼
代表的なものの一つ、ソースカツ丼である。調べると何件か有名なお店がヒットする。そのうち私が行ったのは白孔雀食堂というお店だ。
もう3年前になるので曖昧なのだが、暖簾が低く年季の入った外観だったことはぼんやりと頭にある。有名なお店のようで、お昼時に行くと店の外に列ができていた。
席に案内され、2つ注文した。食堂と謳っているものの、ここにはカツ丼以外のメニューはない。
店内は窓際に座敷の席があり、フロアいっぱいを覆い尽くすようにテーブルがあり、椅子が置けるだけ置いてあった。店内は狭く、カツ丼が運べる程度の通路があるだけだった。
入ればカツ丼の数を聞かれ、相席は当たり前。食べ終えた人達は会計を終えさっさと出ていく。なぜなら、ここの主役はカツ丼だからだ。ただただ目の前のカツ丼にありつくための店なのだ。
これである。丼の蓋の上に漬物がのってやってくる。
引きで見ると、こう。
ソースが染み渡ったカツが丼からはみ出ている。その下にキャベツ、その下に白飯がいる。カツを噛みちぎりながら穴を掘るようにもくもくと箸をすすめていく。肉、米、肉。あぁ、こんなに味の濃いカツと米を同時に食べてしまって、こんなに味わってしまっていいんだろうか。そんな罪悪感のようなものを、間のシャキッとしたキャベツが和らげてくれる。大丈夫、私は野菜もちゃんと食べているぞ。ソースの味に飽きたらスープと漬物で口直し。
がっつり食べるとはこういうことか。会津まではるばる車を走らせ、ソースカツ丼というものに夢中で食らいついてやった、そんな大きな仕事を終えたような満たされた気持ちになる。
※味が濃いので水は必須である。
白孔雀食堂
〒965-0801 福島県会津若松市宮町10
0242-27-2754
https://goo.gl/maps/SZQFWWT8PJmesCNL7
老舗の田楽屋さん
こちらは満田屋(みつたや)というお店。いかにも城下町という雰囲気の店構えである。
ここは田楽のコースがあって、色んな食材を一通り堪能することが出来る。もちろん単品からも注文できるし、デザートもあった気がする。田楽に夢中であまり覚えていないけど。
座敷に上がってほうじ茶を飲んで一息つく。こちらは注文を受けてから焼き始め、出来たものから運ばれてくるスタイル。ちなみに、カウンター席だと囲炉裏で焼いている様子を見ることができる。
記事の頭のこんにゃくはこのお店で食べたものである。
左 とろけるような柔らかさのお餅
右 豆腐を揚げたやつアップにするとこんな感じ。
写真を見返して思う。美味そうがすぎるわ。
食べている間、隣の老夫婦や、真後ろのジャージ姿の子ども達の会津訛りが聞こえてくる。いちいち感動して写真を撮っているのは私たちくらいだった。地元の人はこれがいつでも食べられるの??ずるいずるいずるい。
左 しんごろう餅 右 里芋
しんごろう餅は米を潰したようなものらしい。きりたんぽよりももちもち感がある。うまい。うまい。
にしん。見た目からは想像がつかなかったが、かじると身がふわふわ、じゅわっとしている。皮のパリパリ感も楽しい。とにかくこれが味噌にめちゃくちゃ合う。
全体的にヘルシーなのにお餅のせいなのか、満足感がある。一つ一つ運ばれてきては噛み締めて感想を言ったり、待っている間にお店の雰囲気を楽しんだりするので、そういうゆったりした時間の流れも田楽をおいしくしたのかもしれない。
満田屋
〒965-0042 福島県会津若松市大町1丁目1−25
0242-27-1345
https://goo.gl/maps/cCm7nQq8g7zMpCmQ6
出かけた先で美味しいものに出会えることほど幸せなことがあるだろうか。幸せに臆病な私は次にこれにありつけるのは一体いつになるんだろうとまで考えてしまう。
また行きたいお店が増える反面、ほかの素敵なお店も気になる。会津は魅力がありすぎる。