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人生の「失われた10年」 #1:同じ顔ぶれの職場に見る違和感

先日の出社時に
11年前に
今の職場に
中途入社で来た頃に
お世話になった先輩や
元上司を見かけた

10年経っても
光景が変わらないというか
人生が10年間足踏みしている
ような感じがする

この間にも
身内の不幸が続いて
祖父母や
同世代の親類が
立て続けに亡くなっている

フルタイムで働いていた両親も
揃って定年退職した

全く不変というわけではない

ところが
職場を出て帰るときの風景を見ていて
ボンヤリと感じる
ある種の心地悪さがある

入社直前の
父方祖父の急死から始まるドタバタ

これからどう過ごせばよいのか
浮ついて物事に集中力できない日々

1ヶ月後には
「もしかして転職先も
 定年まで居られないのか?」
という奇妙な感覚に襲われた

入社直後には
同僚の結婚パーティーの話もあったのだが
祖母の末期がん治療のための入院と重なって
やむなく欠席

こういう出だしからの躓きが続いた

あれから11年
一旦実家を離れたが
今度は父親の病気と
新型コロナウィルスパンデミックが重なり
2度目の実家出戻りとなった

今の職場は
中途採用が多く
社員がどんどん増えていってる一方で
辞める人はそんなにいない

定年退職者もちらほらいるけれども
そんなに人が抜けている印象はない

そんな状況だから
上が詰まっているような状況に見える

これは家族でも同じ感覚

親子という事実は変わらなくても
関係性は変わっていくもの

しかし実家はあんまり変わらなかった
小学生時代のころから変わっていない感じがする

「むしろあなたの親への接し方もそのままなのでは」
って言われてハッと思うこともあった

職場の人間関係は
業務的なつながりや
人事上の組織に縛られるけれども
顔でつながっている限りは
完全に切れるという感じはしない

しかし
その変わらなさ加減に
足踏み感があるのは
なぜだろう

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