ユーフォニアム3・最終回見た

順当な結末といえるだろう。
これまで緊張感、不協和を来していた吹奏楽部が一つにまとまっており、部員も仲の良さを前面に出しており……。
多分、これまで第一回~第十二回を見た視聴者が、「こうだったらいいのにな」と思うような結末をしっかり見せたのではないだろうか。
全然意外な部分はなく、まともな結末だったので、あまり感動もない。
やはり、これまでやってきた話が不満足の部分が大きく、大団円という形で最後に帳尻を合わせにきたのだと思うが、じゃあこれまでの話は一体何だったのか? という疑問も残る。
高校の吹奏楽部はこういうもの、という普遍的なものを提示したのは分かるが、各キャラクター(特に下級生)の掘り下げがあまりなかった。久美子が成長する物語ではあるが、最終回だけ見て久美子が特に成長したようにも見えなかった。(真由と急に仲良くなった!? とは思ったが)
結局今回に関しては、主要四人の関係が和やかに今後も続いていけばいいなと思わせるものであった。
まあアニメってエンタメだし、こういうのでいいんだよ、という声も聞こえてきそうだが、私としてはこれまでの緊迫感あふれる対話とか、強い緊張感が感じられず、あっさり終わってしまったことは興ざめである。
せっかく続けて見てきたのに何も心に残らなかったと思うと残念である。

個人的に、今後ますます気に入るアニメが少なくなっていくと懸念しており、自分が創作したものでないと面白くない、となってしまうのは危険だと思っている。だが創作を本気になってやっていくと、他の作品にツッコミ入れたり粗探しをする中で、改良点を見出し、自分の作品に活かすということはどうしても必要になる。ユーフォニアムはやはり当初、作画目当てで見ていたもので、声優陣も豪華であり夢中になった。ストーリーが、全期間を通じて何も印象を残さず消えていったとしても、愛すべきキャラクターたちは不滅である。

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