クレイヴン・ザ・ハンター
『クレイヴン・ザ・ハンター』感想
ディズニーではなく、ソニー製作のマーベル映画ということで、MCUとは異なる「スパイダーマン」関連シリーズの一作です。本作は、アメイジング・スパイダーマンに登場するキャラクター「クレイヴン」を主役に据え、彼がその力を手にするまでのオリジンストーリーを描いています。なお、同シリーズには今年年始公開された『マダム・ウェブ』とも関連があるようです。
原作ではスパイダーマンの宿敵として描かれるクレイヴンですが、本作では彼の内面や生い立ちにスポットが当たり、ダークヒーロー的な側面が強調されています。R15指定だけあって、猟具や刃物を使ったバイオレンス描写が散見されるものの、血の量やグロテスクさは比較的控えめです。むしろ、昨今の『シン・仮面ライダー』や『悪魔のプーさん』の方がより過激な描写がある印象です。
ラストでは、クレイヴンの弟デミトリが「カメレオン」としての特殊能力を発現し、今後の展開を予感させる幕引きとなっています。続編やシリーズの広がりにも期待が高まる一方で、ソニーのマーベル・ユニバースがどのように発展していくのか、今後の動向が気になるところです。