節分豆を食べて思い出す、家族の行事
「今年は節分豆が例年の〇倍売れています」
というニュースを耳にした。
大人が仕事だったり、子どもが塾や習い事で忙しかったりすると、なかなか家族全員が集まることが難しい。
しかし、家で過ごすことが勧められている影響で、今年は節分行事を楽しむ家族が増えたようだ。
先日、煎り豆をお客さまからいただいた。
(煎り豆=大豆を煎ったもの)
そのままでも美味しいと書いてあったので一口食べてみた。
カリっとした食感、大豆の甘みと煎った香ばしさでふっと昔の記憶が蘇ってきた。
わたしは妹2人と両親の5人家族だった。小学生の頃、節分の日には毎年必ず夜に豆まきを行った。
広告で箱を作り、その中に適当に煎り豆を入れる。自宅のリビングで、「鬼は~外!福は~内(家)!」と言いながら、家族で豆をぶつけあった。
(本当は豆を捲く順番とか捲き方とかあるけどそういった知識はない時期)
豆まきよりも楽しみにしていたのは、散らばった豆を食べることだった。
リビングの方々に散らばった豆を探し、拾い集めてまた箱に戻す。それをボリボリ食べるのだ。
子どもたちは煮豆はあまり食べないのに、節分の煎り豆は大好きで、夕食の後でもポリポリ食べ続けた。「食べられるのは歳の数+1個だよ!」と言われるたびにこう思った。
(※豆を食べる音…。ボリボリでもポリポリでも違和感なし)
ああ、早く大人になりたい。大人になって歳をとれば、何も言われずたくさん豆を食べられるのにな…。
中学生以降は、家族で集まる時間が少なくなり、徐々にみんなで豆まきをする機会もなくなっていった。
だから久しぶりに煎り豆を食べて、昔の記憶が蘇ってきたのだ。
煎り豆で思い出す家族のつながり
家族で集まる時間は無限ではない。節分という行事を通して、家族で体を動かし、会話やたべものを楽しむ時間を大切にしたいものだ。
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