【エッセイ】飽きないのは毎日のブレ。
連載のマンガのテーマ、退屈や飽きることについて考えている。
今日は飽きないものって何だろう、と考えている。
日常の中で飽きないもの、というのは何かと考えて一つ出てきたのが奥さんの作ってくれるご飯であった。レパートリーがものすごく多いとか、そういうわけでもない。
これについては、
「毎日ちょっとずつ味がブレるから飽きない」
のではないかと思う。薄かったり、濃かったり、あるもので作ったりするから、いつも違う。その時の自分の中の流行りや考えも反映されている気がする。
逆に、いつも同じ味で提供されるチェーン店やコンビニの味は、毎日同じ店で買うと、飽きてしまう。
奥さんはあまり、本だしやコンソメといった同じ味になるものを使わない、だからブレが出来て、飽きないのではないかと思った。
食べたときに「あ、あの味だ」とピンポイントで同じ味だと、脳みその同じ溝に信号が流れる気がする。それが、少しでもブレてると、近くても別の溝に信号が流れて、同じ味に感じない。
小さなブレがあるものは飽きずに楽しめるのではないか。
そういえば、いつも豆を挽いて淹れるコーヒーがきれて、しばらくスーパーのドリップコーヒーを飲んでいたが、それも10回ほど続けて飲むと、毎回ほとんど同じ味がするので飽きてしまった。
これを人間関係でも考えてみると、面白い。
ずっと同じ雰囲気で変わらない地元の友達や昔の同僚とは、話しても退屈だと感じてしまう。
チェーン店のフェアメニューのように話の細部は変わっていても、基本的な味付けが同じだから飽きてしまうのだろうか。
人間の話でいう味付けとは、価値観とも言えそうだ。
その人の価値観が以前と変わっていたり、向上心を持ってると、その変化が楽しくて、聞きたいと思う。
僕もマンガを描くものとしては、少しずつブレて、飽きられないようにしていきたい。
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9/30月曜日の日記
朝は奥さんが家のパンで作ったピザトーストを朝に食べる。
電車でnoteを書き、コルクに10時半頃につく。
コッペくんのネームを書いていた。
トイレから出ると佐渡島さんが、
「トイレいこうと思ったらやじまくんがうんこ入ってて出来なかったわ!これからやじまくんが温めたトイレでしてくるわ!」と、笑顔で話していた。
うんこの話をするとき、佐渡島さんは少年のようだ。
11時半にフェリシモさんと佐渡島さんと打ち合わせで近くのスモークのお店でお昼を食べながらおふくちゃんの話。
戻るとワタベさんふむさん、光さんが同じ白いシャツを着ていて違和感を感じて写真を撮る。売れないスリーピースバンドのようだった。(ただし一部のヴィレッジヴァンガードでは売れる)
デジタルの漫画と紙の漫画では必要な密度が違う、という話などをする。
おふくちゃんのネームをすぐに二本と、チャリティ用のTシャツのイラストの案を描いて送る。
ネームはおおよそいいが、直す必要あり。
その後ツイッターの壁紙用のアンケートをツイート。
最近お知らせやイベントが多く、漫画を投稿できてないと感じる。
その後コッペくんのネームに向かうも全然できず、また話したほうが良さそう。
19時半よりクラファンのサイン。
150冊ほど書いて21時になりやめる。
マンガ専科の自己紹介マンガを描いていなかったので2ページネームで描く。ふむさんのように縦スクロールにしたい気持ちもあったが、締め切りが、今日なのでやめる。
22時、帰路。
作者分としてもらったクレーンのコッペ人形をもって帰る。親戚にあげる予定。
寝る。
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