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よたよたトレラン記

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長距離とか完全無縁だった40代後半の人が、トレランにハマるまでとこれから。よたよたしてたっていいじゃない~。大会はすべて目標「完走」
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#エッセイ

憧れの合宿~超人の集いにまぎれて~【後編】

ひとりだけめちゃくちゃ遅くて足を引っぱった 前編はこちら 全員が無事に15㎞(獲得標高1000m)を走りきり、 トレラン夏のお楽しみ、川にドボンと飛び込みに! 飛び込みポイントまでは5㎞あるとのことで、マイクロバスに乗り込み…… 乗り込み………… …半数以上の人が乗り込まずに「ぼくら走って行きまーす」と走り始めた。 どうなってんの? 私は気づいた。 ちょっと元気なおばちゃん(私)が、 うっかり超人の集いに紛れ込んでしまったのだという事実に。 夜はみんなでごはん&

憧れの合宿~超人の集いにまぎれて~【前編】

ついに、夢の叶うときがやってきた。 ”おっくん”こと プロトレイルランナー奥宮俊祐さんの泊りがけ合宿に参加したい! けれども日程が合わなかったり、 「30㎞以上のレース完走者」という条件があったりして なかなか参加できなかった。 それがついに! 合う日程で「初級者OK!」のイベントを見つけたのだ。 それも、夫の実家の近くである長野県木島平で! 子どもを預けて1泊のトレラン合宿なんて、まさに夢のよう。 百人一首の手練れのごとき勢いで参加申し込みをタターンとしたのであった

トレランのひとほとんどアシタカ

私のトレランデビューは、 プロトレイルランナー奥宮俊祐さんのイベントであった。 最初に事務所に遊びに行ったときに、 「今度10㎞のセミナーがあるから参加してみたら」「初心者向きだよ」 と誘ってくれたのである。 しかしこちとらランニングを始めて半年、 普通の道を5㎞が限界の40代だ。 初心者向きといっても10㎞て。最高記録の倍やん。 それも、山やん。 そんな懸念を口にしたところ、奥宮選手ことおっくんはとびっきりの笑顔で 「ぜーんぜん大丈夫だよ」と言った。 私は、 へえ、

46歳シロウト、「トレランやってみたい」とやたら言っていたら、叶う。

漫画家のマルサイさんのおかげでランニングを始めてすぐのころ、 「いつかトレイルランニングをやってみたいんです」 とマルサイさんは言って トレイルランナーガチオさんのYouTubeをおしえてくれた。 見てみた動画は、ガチオさんが富士山近くの山の尾根を30㎞縦走するもの。 私はそれまで、トレイルランニングなんて言葉も知らなければ、 山の中を走り回る競技があるということも初耳だった。 ガチオさんの動画を見た感想は、 こんなに気持ちのよさそうなスポーツがあるなんて! 自然

ランニングって宗教っぽいけどホントに救いの神なんだわ

長距離を走りたいとか、走るのが楽しいとか、 思ったことがないまま46歳になった。 体を動かすことはきらいじゃないけど、苦しいことはきらいだから。 ただ、焦りはあった。 年々体力が落ちているし、体の質が急スピードで衰えている。 子どもに誘われても走れない。すぐに疲れて動けなくなる。 ここ3年ほど食生活は変わらないのに、 年1㎏のペースで体重が増えている。 このままではマズイ。 今から何かを始めなければ、取り返しのつかないことになる。 そんなことを思うタイミングで、知り合い

よたよたトレイルランニング

2年前にランニングを始めて、1年半前にトレイルランニングを始めた。 体育をのぞけば長距離のちの字もやったことのない46歳が、よたよたと走り始めてもう2年。 まだよたよたしている。 けれど、20㎞くらいよたよたできるようになっている。 今、3か月後に30㎞よたよたする大会に出るため、がんばって日常的によたよたするようにしている。 よたよた程度でも、夏はつらい。日中はとても生き抜く自信がないので、夜に近所を延々ぐるぐる回る。だいたい6kmくらい、疲れたら歩きながら、変な人が