たまには立ち止まって(5)
ネットで手続きが手軽にできるようになってきた。
通販はもちろんのこと、「必ず対面が鉄則」のイメージである銀行でさえも、ネットバンキングという形で対応してくれているのだから便利な世の中になったものである。
運営側はセキュリティの問題やアクセス方法などご苦労も多いと思うが、利用者としては大変ありがたいし助かっている。
手続きといえば、大体のオンライン入力画面には「住所」「電話番号」「生年月日」が必須になっている。
これを入れないとどうしても次の画面に進められないあれである。
最近、その中でもとりわけ「生年月日」を入力(正確にいうとスクロールして選択する)で気になることがあった。
自分の西暦、めちゃくちゃ後ろにあるんだが…?
改めて冷静になると、今はもう2021年なのだ。
2000年問題なんてつい最近のことのように感じる1980年代生まれにとっての私には、この数字を見る度に衝撃が走るのだが、時間は間違いなく進んでいるのである。
もう最近のお子さまは2000年代生まれというのがデフォルトだと思うので、「何年生まれ?」と聞かれて「えーと…センキンウヒャク…」と答えたら、「いつの…時代…?」と固まってしまいそうで怖い。
そりゃー入力選択の後ろにもいるわけである…。
余談だが、ネットに少し抵抗のあった両親も少しずつこの手続き方法に慣れてきたらしく、その際にこの「生年月日」の選択入力には笑ったらしい。
ちなみに両親は1950年代なので、わたしよりももう2.30年分(!)後ろをスクロールしなければいけないからである。
「ないかと思った〜!笑」と、言われたときはつられて笑ってしまった。
そう、まだまだ上には上の先輩方がいらっしゃるのである。
私が両親の年齢くらいになった時の心の準備をさせてもらったような気がしたのであった…。
時間の流れって早いね…ほんと…。