たまには立ち止まって(4)
突然だが、我が家にはテレビがない。
はっきりいつからというのは覚えていないが、もうかれこれ5,6 年くらいにはなるだろうか。
最初は周りに驚かれたが、今は持ってない人も徐々に増え始めたのであまり珍しがられることも少なくなった。時代の流れを感じる。
そもそものきっかけは、テレビが故障してしまったことだった。
横線が入るようになり接続もあまりうまくいかなくなってきたので思い切って手放してみるか…と、なったわけである。
ただ、私は根っからのゲーム好き…画面がないとゲームができない…。
そこでプロデューサー(夫)との相談の結果、ディスプレイのみ別に購入しゲームをする時だけ出し入れするスタイルにしようということになった。ゲームさえできれば一安心である。
テレビがあることは当たり前のことだったので最初は戸惑ったものの、無ければそれはそれでなんとかなった。
ただ、その後テレビの後継ともいえる存在が加わった。「YouTube」である。
数年前までの私は、「YouTube=MV・PVを観る場所」で好きなアーティストのチャンネル位しか把握していなかったのだが、テレビを手放したことで一気に幅が広がり、今はすっかりお気に入りの登録チャンネルが増えている。
ゲーム実況はもちろんのこと、大好きなフィギュアや暮らし方のこと、猫のこと。
自分の好きな動画を無料で観ることができるなんて…。改めて考えるとすごいことである。
テレビとYouTubeは、個人的に違うジャンルだと思っている部分もあるけれど、それぞれにエンターテイメントとして魅力的だ。
自分で何を観たいかを選択できるのもありがたい。
ここ数年でYouTubeは特に注目されていることも多く、小学生の将来なりたい職業に「YouTuber」が挙がるほど人気だ。
私が学生の頃は、まだまだそういった雰囲気はなかった。なんせ、まだ携帯電話の時代でパケット通信量を気にしながらという点も大きい。
Wi-Fiなんて今のようになかったのだ。月のパケット量を考えながらめちゃくちゃ見たいPV・MVを厳選していた記憶がある。
そう考えると今の世代が羨ましくもある。
勉強したいジャンルのチャンネルも多く存在するし、今はスマホ一つあればすぐに観ることができ、いくらでも活用できそうである。
でも、今の年齢だからこその楽しみ方や新たな発見の場になっていることも確かだ。
このコンテンツはこれからもありがたく使わせてもらう気満々なのだった。