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坂本と岡本。 Part Ⅰ.

題名だけ書くと、お友達かなにか?と質問されそうである。
私自身も、書いていて「友達にいそうだな…。」と、つい呟い てしまった。

坂本と岡本。

なかなか語呂が良くて呼びやすい。そんなお名前の正体は、何を隠そう我が家の猫たちのことなのだ。


記念すべき毎日noteの1回目。


「スキ」の話のテーマには、我が家のkidsたちが真っ先に浮かんだ。

でも、そういえば彼女たちのことをあまり紹介したことがなかったような気がするので、改めて書いてみようと思った次第である。

少し長くなるが、お付き合い願いたい。


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「 坂本 」(さかもと)
■女の子 10才
■ロシアンブルー
■好きなもの:カリカリのごはんとぬるま湯
■嫌いなもの:過度なスキンシップ、眠りを妨げるもの
■スレンダーな猫種のはずだが、お腹周りのルーズスキンがたるんでる


坂本とはもう10年来の付き合いになる。
出会った時のことは今でも鮮明に覚えているが「あ、この子はうちに来る。」と、直感でわかった不思議な猫だった。


坂本に出会う少し前のこと。
プロデューサー(夫:以下P)との生活がスタートし、お互いの生活や仕事のことやらと忙しい日々を送っていた。

そんなある日、近所の島忠に日用品を買いにいくことに。一角にあったペットショップで坂本を偶然見た。運命の出逢いである。

彼女はその時既に生後半年を過ぎており、言い方は悪いが売れ残った存在のようだった。
(ペットショップのことは思うところはあるけれど、同じ命に変わりはなく、ここで彼女と出逢えたことには感謝している。)


初めて見た時の第一声は、
「え…うそでしょ…」だった。

彼女は鉄のケージで忙しい店内の音が筒抜け状態の中、堂々と爆睡していたのだ。

あまりにも堂々としすぎていてその姿にめちゃくちゃ笑ってしまったのである。
周りのことなどお構いなし。しっかり全身を脱力させている。強い。

ケースの中ではなんだか少し疲れていたり忙しなく動いたりしている子も多い中、坂本だけは完全に空間を支配していたのである。

私より先に心が動いていたのはPだった。
彼はもう完全に虜になっており、冷静になる為に一度自宅に帰ってミーティングをしたがもう心は決まっていたのだ。
それからはもう、ご想像通りである…。


坂本はあまり自分を猫だと思っていない節も多い。ごはんも寝床も産まれた頃からきちんとあった環境で育っているので危機感もなく、大体のことはあまり気にしない大雑把な性格である。

そんなテキトーな感じの坂本だが、帰ってきたら必ず玄関まで迎えに来たり、私とPふたりの間に寝ていたりと大変律儀な猫なのだ。

私は猫との生活は彼女が初めてのことだった。
最初はどうしたらいいか分からず大変なこともあったが、こんなにも一緒の生活が素晴らしいものなのかと教えてくれたのは、間違いなく坂本なのだ。



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「岡本」(おかもと)
■女の子 推定 6才(保護の為、生い立ち不明)
■恐らく雑種(キジトラ)
■好きなもの 遊びとちゅーる
■嫌いなもの 大きい音と知らない人
■小柄で運動神経がめちゃくちゃいい


岡本と出逢ったのは、ある夏の暑い日だった。

坂本と生活を共にして4年程経過しており、我々は一度引っ越しをしたのだがその物件がま〜〜相性がよくなかった。
また引っ越すか…と、考え始めたある朝。
家を出た直後のPから電話が。


「やばい。完全にこの暑さでやられそうな子猫が公園で鳴いてる。やいも、保護しにいってくれないだろうか…。」


彼はこの日、自分が担当している業務の為どうしても休めなかった。
(後に彼は語る。それがなかったら即勤務先に電話して遅刻または休んでいたと…。)


…大変な任務である。

子猫?どれくらいの?引き取る?探している人はいる?そんなことが頭の中で駆け巡っていたものの、気がついたら大きめのバック片手に公園にいた。

その時出逢ったのが岡本だった。

キョロキョロ探していると、公園ではなく、なんと数メートル先の民家から鳴き声がするではないか。まじか…これは…どうしよう…。

チャイムを鳴らし事情を説明。
ありがたいことに快く侵入を承諾してくださった。

それからはもう無我夢中でよく覚えていない。
でも、ガシッと掴んだ岡本はとても小さく、真夏だというのに物凄く震えていた感触だけは今でも忘れることができない。


その後すぐに動物病院に行き、検査。
幸いノミやダニもなく、歯も生え始めてることから恐らく生後3ヶ月程。毛並み的に、人のお家で育てられていた可能性が高いとのことだった。

猫の捜索願情報を確認したものの、近所ではそういった情報は確認できなかった。
Pとも話し合い、坂本にも相談し、岡本を我が家で引き取ると腹を括ることにした。

彼女はとにかくビビりなので最初は大変だった。目を離したら狭いところに入って見つからないし、人にも音にもビビるので終始シャーシャーと威嚇していた。

子猫を育てた経験があるPがいたおかげでなんとか注意しながら進めることができたが、育てるというのは本当に大変なことなのだと痛感した期間だった。


しかし、威嚇は最初だけ。
今も相変わらずビビりで、常に何かから逃げている悲劇のヒロインの岡本だが、彼女は我々に絶対に噛まないし抵抗しない。
(なんなら坂本のほうが時々噛むので困る。)

心を開いてくれているのだと、ここまで実感する行動はない。
保護した時の彼女は小さく、あのままでは真夏の暑さに間違いなくやられていた。
あの時あの場所で出逢えたことは、運命だったのではないかとも思えてしまう。

相性の合わない物件に引っ越したことも、今なら意味があったことだねと笑い話である。


その後坂本と生活を共にしていくのだが……
長くなりそうなので、続きはまた明日… お楽しみに:) 

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2匹のkids(猫)のごはんをグレードアップするのが目標です…🐱