衆議院選挙。怒りの気持ちをプリンセス・リバークルーズで吹き飛ばす
2024年衆議院選挙の投票に行ってきました。
政権与党がどさくさの勝ち逃げを狙い、異例尽くめの前代未聞裏金隠し解散となり大騒ぎ中の選挙です。日頃から日本の国会はよく見ているので、選挙前だけの口ばっかりスピーチにはごまかされませんわよ。
わたしは永住権保持者で米国在ですが、日本人なので米国で暮らしていても日本の選挙権があります。海外在でも日本国籍を有し在外選挙人登録がしてあれば所轄の大使館・領事館で投票ができます。
ミシガン州とオハイオ州は、デトロイト領事館が管轄となります。
ただ、わたしのように領事館から遠い地方都市に住む者にとっては、投票も楽ではありません。
もし、あなたが一票投じるのに往復500kmで、公共交通機関もなくて、投票所近くの駐車代にウン千円自腹だとしたら投票に行きますか?
わかりやすくいうと、東京から浜松まで運転して投票に行く感じです。いゃ、現実はそれより遠方の日本人もいるはずです。ミシガン州でも北の果てのほうに住んでいたなら片道が700kmなんてことも有りうるわけです。
そんな条件ならほとんどの方が断念すると思いませんか?
わたしの運転だと我が家から片道、領事館まで約3時間弱です。そもそも運転苦手なわたしは、デトロイトの街を一人で運転したことがないので無事にたどり着けるのかも自信がない。夫が生きていたころは、夫に乗せていってもらいましたから。
「いいかげん、オンライン投票を導入してくれないかしら!怒」と文句言いたくなります。
郵便投票ってのもできることになってはいるのですが、選挙前に自分が日本で住んでいた所管の自治体に、在外選挙人証を送り投票用紙の請求をして、送られてきた投票用紙が届いたら、投票日までに日本の自治体選管に届くように自前で返送しなければいけません。
国際郵便では間に合わない可能性は高いのでまるで現実的ではありません。
そもそも、投票用紙を請求しても自治体が送付してくれるのが遅ければそれでアウトです。
投票に行きたいけど、困ったなと思っていたら、「投票は民主主義の基本だから放棄しちゃだめ。土曜でいいなら乗せていくよ」とQPさん。
I love QPsan! 🐽❤️
こういうことを軽んじないところもとても尊敬できます。
彼が乗せて行ってくれるとのことだけど、ただ投票に行くためだけに、貴重な休みの日をデトロイト領事館までの往復にガソリン炊いて、高い駐車場代払わないと投票できないのかと思ったら、昭和のままのこの仕組みにムカついてきました。😤
投票を棄権するのは嫌だし、高い交通費もしゃくだから、楽しい方法を考えようっと!!
そこで、ひらめきました。
デトロイトの日本領事館は、GM本社のあるルネサンスセンター内の16階にあります。目の前にはデトロイトリバーが流れていてちょうど領事館のあるビルの前あたりからプリンセス・リバークルーズという観光船があります。
そうだ!その船に乗りに行くついでに投票すればいいんだ!
デトロイトのジャズフェスのときに船を見た覚えがあったので思いつきました。
ランチ&エンターテイメント付き2時間半のクルーズで一人66ドル。どこのレストランで食べてもチップ込めば結構なお値段ですからこれは悪くない。ってことでプリンセス・クルーズでデートにしようと言うと、
「僕のプリンセスが、僕とプリンセスクルーズ!」と大喜びのQPさん。
乗船したらブュッフェスタイルのランチはできていて、すぐに食べることができました。船が出発する前には、ふたりともお腹いっぱい。
船が動き出してから甲板にあがってみたら、ミシガンの10月とは思えない、雲ひとつなくて汗ばむぐらいの秋晴れ。水上をゆっくり進む船の上から、カナダと米国の両方の景色を眺めながらそれはそれは気持ちのいい日。
しばらく甲板に出て、外の風と景色を楽しんで船内に戻ると、エンターティメントで楽しんでいる人たちもいました。演奏される曲は、デトロイトだけにみんなモータウンミュージック。
演奏に合わせて踊っている人もいましたが、わたしたちは再び、気持ちのいい甲板に。船は折り返して両国を繋ぐアンバサダーブリッジを通過していました。
アンバサダーブリッジよりさらに向こう側に見える美しい橋は2025年の開通を目指して建築中のGordie Howe International Bridgeです。
選挙の投票だけじゃなくて、秋のリバークルーズを思いついたことは大正解でした。ほんとうに気持ちのいい2時間半の乗船でした。
ロマンチックなクルーズのついでに投票できて、とっても有意義な1日になりました。
幸せな時間は自分で作っていくものですからね。😆
日本国民のひとりひとりが、私利私欲にまみれた裏金議員や壺議員にNOを突きつけて、心ある誠実な政治家を選び日本政治がもっと信頼できるものになりますように!