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長年の夢が叶うことになったきっかけは親友からのお誘い【カリブ海クルーズ1】

長年、いつか乗ってみたいと思っていた「クルーズの旅」達成!

わたしのまわりにはクルーズ経験者が多い。5日から1週間ほどのカリビアンクルーズは若者から家族連れまで米国人の間で大人気なことを実感する。

世界じゅうに運行中のクルーズ船は323隻。世界を舞台に運行する三大クルーズオペレーティング会社(カーニバルコーポレーション&plc、ロイヤルカリビアンクルーズ、ノルウェージャンクルーズライン)の本社はみな米国にある。

2020年、21年とパンデミックの影響でクルーズ人気はかなり落ち込んだものの2023年から巻き返し2019年を超える集客を達成し、今後も増える見込みというのだから、米国のクルーズ人気がうかがえる。

米国発クルーズでは、カリビアンはじめ、地中海、アラスカ、ハワイ、世界一周、太平洋……といろいろだが、いちばん人気は日程と価格でお手軽なカリビアン・クルーズだ。

行ってきた人の話を聞くたび、いつかわたしも行ってみたいとずっと思っていた。

これまでにも、世界各地への旅をしてきたわたしはとても幸運だったけど、亡くなった夫は、クルーズの旅にはまるで後ろ向きだった。それどころか、「クルーズの旅がしたいならオレは留守番するからひとりで行って来い」とのたまった。

そんな夫が2020年に他界したあと、マッチングサイトでみつけたQPさんはわたしがしたいことは、何でもいっしょにトライしたいと言ってくれるチャレンジャーだ。

おかげで、二人の行動に対して未だかつて意見が食い違ったことがない。

今回、クルーズに行くことになったきっかけは、QPさんの友だちテリーからのお誘いだった。若かりし頃にバーで知り合った二人は40数年来の親友であり、テリーはQPさんの青春時代から2度の結婚、離婚の全容まで全てを知る人。そのテリーも現在3度めのワイフ、ヨランダとは順調に長い結婚生活を楽しんでいる。一昨年、転職したQPさんに転職を促したのもテリーで、現在彼らはポジションこそ違えど同じ団体の職員だ。

テリー&ヨランダはクルーズ大好きカップルで、毎年クルーズ船の上で新年を迎える。お気に入りのキャビンを獲得するため、1年前から予約するので今回の旅も、昨年はじめごろに誘いを受けていた。

QPさんからクルーズお誘いの話を聞いたとき、わたしはすかさず、

「わたしの夫はクルーズだけは行きたくない人だったので、これまで行きたくても行けなかったのよ」と答えた。

QPさんは「じゃあ、決まりだね」とにっこり。

長年、行きたいと思っていたことが実行できそうなきっかけが生まれてうれしかったけど、クルーズの旅は出港地まで別に往復の航空運賃もかかるし、リスクを避けるための前・後泊も考えると費用的にけっして安い旅ではない。

さて、冷静に考えてその価値があるかどうか?だが、トライしてみなければわたしの「いつか行ってみたい」に終止符は来ない。そう考え、思い切ってお誘いに乗ったのだった。

そもそも、毎年1年も前から予約するほどテリー夫妻を魅了するクルーズに俄然、興味が湧いた。部屋やプランの選択なども含め、予約に関しては全面的にリピーターのテリー夫妻を信頼してお任せし、彼らのアドバイス通りに旅の準備を進めてきた。

今回のわたしたちが参加したクルーズは、カーニバル・サラブレーションで、世界的にもトップ10に入る建造費をかけた、2022年に生まれたばかりの最新設備を誇る船だ。


一口にクルーズと言ってもピンキリ。一度のクルーズ代金が一千万超えというものから、ミドルクラスが家族で楽しめるような一般大衆向け、50歳以上のシニア向けという年齢制限付きのもの、最近のユニークなものでは、トランプ政権の4年間、米国からエスケープするクルーズまである。

オフシーズンを狙い、部屋のロケーションや質に拘らず、割引をうまく利用すれば1週間のクルーズで、一人600〜700ドルの格安プランもある。安いパッケージは特定のレストランや飲み物はその都度加算されるけど、あまり食べない、飲まない、時期に拘らない人なら安く済ませることも可能だ。

わたしたちは、今回新年を祝うタイミングのクルーズだし、部屋も海の見えるバルコニー付きなので、いつものアダルトオンリーリゾートと比べてもちょっとお高めな旅となった。

カリビアンクルーズは常夏なので、日中はプールサイドで水着姿で日光浴してくつろぐ人がほとんどだ。カジュアルな装いで、数あるイベントを楽しんだり、ショーや連日のパーティー三昧。ディナーはドレスコードに合わせた装いで、エレガントと設定された日はかなり本格的にドレスアップする。

そんなお遊びも含めて、クルーズ旅は人気があるのだろう。

QPさんはテリーから今回の旅用にタキシードを新調したなどと聞かされたので、彼も出発前にあわててタキシードをアマゾンでゲット!していた。

わたしは、ほんの数時間着るだけのドレスにお金かける気はまるでないので、手持ちのドレスをいくつか持って行くことにした。

旅の準備もわくわく楽しいもの。

いつか体験してみたいと思っていたクルーズの旅がいよいよ迫り、12月の27日にデトロイトで前泊のホテルに向かった。わたしはここで初めて、QPさんの親友テリー&ヨランダとご対面。ホテルのラウンジでビール飲みながらご挨拶。

そこでヨランダからQPさんとは学年は違うけど同じハイスクールだったと聞かされた。

「そんなに古くからお互いが知り合いだったの?」

2年も付き合っているのにそんなこと、QPさんから一度も聞いたことはなかった。ヨランダはQPさんのティーンの頃のエピソードを話し始めたが、QPさんはただニヤニヤしている。

わたしの耳元で「実はぼくはヨランダのこと何も覚えていないんだ」と舌を出しながら、喋り、喋りまくるヨランダに対して、QuietQPさんは早くも呆れ顔を見せた。😆

わたしたちは28日早朝、同じフライトで、出港地のマイアミに向かうはずだった……。😅がデトロイト空港でまさかの😱😱😱ハプニング勃発。

続く

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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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