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#10 南太平洋の真ん中で魚釣り【サモアの想いで】

🌴以下の作品は2007年〜2010年の間に、米国に暮らしながらサモア暮らしのリフレクションを記したフォトエッセイ(全20篇)の転載です。サモアには97年に住み始めたのでこれを記したときはその10年後。そして、今さらに記したときから十数年が過ぎました。

🌺こうした経験からできあがっているのが今のわたしですから、いつ振り返ってもすべての時間が愛おしいです。

🌈こんな人生を与えてくれた夫に心より感謝💗


 南太平洋に浮かぶ島国サモアは、当然のことながら海に囲まれている。我が家が暮らしていたアピアの家から海辺には車で5分。子どもたちの学校がお昼過ぎに終わり帰宅。宿題を済ませてひと遊びし、ギンギンの太陽が傾いた頃には毎日家族揃って釣りにでかけるのが日課だった。

 息子たちが釣りをしているあいだ、私は海風に吹かれながら夕日が沈むのを見て、夕方の海に水浴びに来る人々に「マロー!」と挨拶を交わす。毎日それを続けているうちに、いろんな人と顔見知りになり常連さんがわかってくるから不思議だ。風が吹くとプルメリアのいい香りが漂って来た。花を摘んでみたり、芝生に寝そべって昼寝をしたり読書をしたりしながら、釣りが終わるのを待った。運良く魚が釣れた日は釣った魚が食卓に上った。

 釣りにまつわる危ないエピソードもある。ある時、夜釣りを楽しもうと釣竿を投げたら、釣り針が後方にいた末息子の二の腕に刺さった。つまり、魚の代わりに腕を釣ってしまったのだ。釣り針には返しがあるので抜こうにも抜けない。結局、青年海外協力隊の獣医として活動していた隊員にメスを入れてもらい、緊急摘出手術をしてもらうというドジな顛末となった。

以来、夜釣りは危険なのでやめたが、そんな釣りを楽しんだ日々が今となっては懐かしい思い出だ。

2008 May. by yahoi

🌴今の声
ミシガンでもフィッシングは人気ですが、海はないので魚の種類がちがいます。それにゲームとして楽しむだけであまり食べないみたいです。

当時南太平洋の海で親子で釣った魚の写真です。

カラフルな魚は食べるのにはちょっぴり抵抗ありました




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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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