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みごとに混乱しまくり
前回、混沌とした今、「信頼できる仲間と寄り添う時間を持つ必要性」についての投稿をした。
しかし、マジでぶっ壊れてきた。
もう、笑うしかないレベルだ。
日本のニュースだけでは、今のアメリカがどれほど狂った状況になっているか、肌感覚ではわからないだろう。
実際、わたしの暮らしにおいては特に影響はない。
今のところは。
全てのニュースとSNSを遮断すれば平和なものだ。
しかし、ひとたびニュースを見ると怒り、焦り、悲しみ、落胆、興奮、熱狂、期待、呆然……とあらゆる言葉を使っても表現しきれないぐらいにクレイジーな事態になっている。
わたしはどんなニュースもなるべくニュートラルな視点で見るよう心がけているけれど、ニュースやSNSから伝わってくる人々の感情はもう富士山噴火レベルで大爆発中。
一方でもう呆れて絶句している人も多いが……。
先日のガザをリゾート化してパレスチナの人々をどこかに移住させようなんてニュースには、トランプを支持した多くの中東系の人々が失望した。ミシガン州には、デトロイト近郊にディアボーンという巨大なアラブ系コミュニティーの町がある。これまでずっと民主党を支持していた人々が、バイデン&ハリスよりはいいかも?とトランプを支持してしまったあとでわかった"彼の正体"に絶望した。(←言わんこっちゃない)
中南米からの移民の多い地域では、不法移民の強制送還がどんどん進行している。フロリダ州でトランプを支持した男性の妻はベネズエラ出身で法的手続きの最中だったが、突然ICEが現れ容赦なく妻は連れて行かれ強制送還された怒りを露わにした。(←言わんこっちゃない)
トランプが一掃したい不法移民は、ほんとうの意味での悪質な不法移民だと想像していた彼の読みが甘かったのだ。トランプに慈悲心なんて微塵もないし、ICEの人々も指示どおり任務を遂行しているに過ぎないので、「現在手続き中」なんて通じない。
親子で引き裂かれたり、何の罪もない子どもたちがびくびくしていたり。連日、こんなハートブレイキングなニュースを見せられる日々に、心ある人はトランプ政権の乱暴なやり方に胸を痛めている。
一方、トランプを支持した人々は、拍手喝采。
加えて、選挙で選ばれてもいないイーロン・マスク氏と彼が率いる若者たちのDOGEは、連邦政府の効率化を掲げて、次々に政府の重要な組織に入り込んでデータを閲覧・解析を始めている。
USAID(米国際開発庁)が、米国人の税金を食い物にしているという理由から閉鎖されて、ウェブサイトも消えてしまった。
CDC(米国疾病予防センター)のデータもしかり。学者にとっては蓄積されたデータは命と同じぐらいたいせつなので、消されたデータを多くの学者が手作業で復元しては保存する作業を開始しているそうだ。
そんなニュース見て、中国の文化大革命みたいと思ってしまうところは、わたしがアラ還たるゆえんか。
トランプ政権にとっては、これまであたりまえに米国を形成していた組織全てが腐敗しているという立ち位置にあり、CIAもFBIもターゲットだ。
FBIは米国内の犯罪捜査や公安情報の収集をする機関なので、それすらやっつけてしまうのは、トランプが2021年1月6日に連邦議会襲撃したときの連邦政府の捜査に対する恨み?とも言われるがこの組織が失くなったらこれからどうなるのか?1972年の創設以来、蓄積されてきたノウハウをどう考えているんだろう?これで喜ぶのはそれこそ犯罪集団ではないか?と人々を不安にさせている。
USAIDは国際援助を推進する組織のため、世界各地に駐在している人々にも帰国命令を出し、完全に機能不全となった。世界中の飢餓に苦しむ国への食料や医療品援助など途上国の人々の命に直結している。
これから起こる悲惨な現状を想像できる人にとっては、残酷すぎると心痛めている一方で、米国のお金が他国の援助に使われることを阻止したい人々にとっては「よくやった!」っと絶賛している。
公的機関のお金にタカる組織や人々も多いのはまちがいなく、たしかに無駄はあると思うが、現実はそんな単純な問題ではない。
世界の国々から病気や飢餓を失くす試みにより、危険な病気の蔓延を防ぎ、結果的に米国の、地球のためになっているかもしれないし、この組織が米国農家の作った作物を、途上国への支援物資として買い上げていることもあるのだから、この機関がストップすることで困るのは実は米国の農家だったりする。
なにより問題とされているのは、選挙で選ばれていなイーロン・マスクと彼の率いる若者たちが、政府の重要なデータを合法といえない介入をして入手している現実に人々は震え上がっている。
たとえば、石破首相が、突然、竹◯平◯氏と彼の率いる得体の知れないお仲間たちに、日本政府の機密文書にアクセスすることを許したらどうだろう?
ついでに、「ODA政府開発援助は日本にとっては無駄でしかない。ODAもJICAも閉鎖するから職員も青年海外協力隊もシニアボランティアもすぐに帰国、その研修センター閉鎖、機関誌も要らない」なんて言い出したら大混乱に陥るだろうが、それと似たようなことが今起こっているのだ。
わたしの過去の経験からも「血税を食い物にしている感」の気持ちはわからなくもないが、米国で今始まった大掃除はあまりに独裁的で横暴だ。
国民の年金情報や財産資産の情報を検閲し、今後それがどう使われるのかわからないとしたら?おまけにお仲間の若造は以前の会社で、機密漏洩して首になっていることまで発覚している。
もう、映画以上のことが起きていて、これまでの米国国家を解体するクーデターが始まっているというレベルだ。ちなみにわたしのパートナーQPさんも政府職員なので、いやはやどうなっちゃうのだろう?
昨日は、教育省も突然閉鎖されて中に入れないと、怒りまくっている職員たちが大声をあげる動画が拡散されていた。全米じゅうの学校の先生たちもこれからどうなってしまうのかと固唾をのんでいる。
さて、ほんとうに腐敗している組織を解体して米国民のためにクリーンに生まれ変わるのか?
そんなわけはないだろう。連邦政府を襲撃した犯罪者に恩赦を与えて開放した人の求めるクリーンさってどんなんだい?
南アフリカ出身の世界一の金持ちは、なによりお金が好きで、中国を敵にまわしたくない人であり、米国国民一人ひとりの暮らしなんて知ったこっちゃないだろう。
もう、アメリカは自由の国ではなく、トランプを操るイーロンさまが支配するイーロランプ帝国🤣が誕生しかけているようである。
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歴史を振り返ったときに今がどう映るのか楽しみでもある。
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