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カオスな時間に突入! 仲間と共に混沌を生き延びよう

想像はしていたけど、トランプ政権誕生してからやっぱり来たワ!

怒りと悲しみと不条理と恐怖の嵐が😱😱😱

次から次へと流れてくるニュースで、米国の半分の人々は気が狂いそうになっているだろう。

「まぁ、住んではいるけど米国人じゃないし……」って感じで達観モードのわたしでさえもいゃはゃ、これからどうなるんだろう?と不安になっている。

特にムコヨシ(義ムスコ)など真剣に米国脱出を考え始めているぐらいだし、すでにセクシャルマイノリティの知人はEUに、小さい子どものいる日米カップルは日本に移住を決めたという話まで舞い込んでいる。ミシガンはカナダ国境に近いのでカナダに逃げた人の話も聞くほど。

それほど、トランプ&MAGAアレルギーが広がっている。

そんな中、土曜の早朝だった。
わたしたちがOPGと呼んでいるグループにメアリー・パットからのメッセージが入った。↓もうずいぶん前だけど、そのグループのことを書いたことがあった。

この投稿をしたころは、まだ夫を失った悲しみからわたしは立ち直れていなくて突然の悲しみに襲われては涙腺暴発で困った。そんなとき、ぎゅーと手を握ってわたしを励ましてくれた女性がメアリー・パット80歳だ。

久しく会ってませんね。
とてもみんなが恋しいです。身近な友人、知人を最近相次いで失いました。
一人でいることが無性に寂しいので、会いたいです。
時間の都合がつく方は夕方うちに来て下さい。

メアリーパット

これはSOSだと思った。

社会で流れてくるニュースが頭を掻きむしりたくなるほどの呆れたものばかりなところに、独り暮らしのパットの身近で悲しいことが引き続き起こっているというのだから、そりゃあ落ち込むのも無理はない。

いつも前向きで明るい人なのに、その彼女が弱気になっているようなのですぐに返信した。

「QPさんもいっしょに、夕方おじゃましますね」

さっそくパットの好きなポテトサラダを作って持っていこう!

QPさんとわたしが仲良くなってから、彼をOPGのみんなにも紹介してあるので今や彼も歓迎されている。

ホストできる人がそれぞれの自宅に招待してはホームパーティを開くOPG(Old People Gathering)は今も細く長く続いていて、わたしも都合がつく限り顔を出すようにしているけれど、冬の間は道路の凍結、夕方には暗くなってしまうので、最高年齢93歳のメンバーもいるこの集まりは、安全のために秋以来途絶えていたところに、このメッセージだ。

他のメンバーは旅行中だったり、体調不良で都合がつかないようだったので、今日はQPさんがうちに来てくれていてちょうどよかった。

メアリー・パットは、もとジャーナリストでユダヤ系の女性。3度の結婚歴があり3人の夫と死別。わたしが、夫の喪失感で苦しんでいるときに、「失って終わりではない。次に進もう」そう思わせてくれたのは、彼女の影響も大きいので、わたしにはたいせつな人だ。

SOSぽいメッセージだったので、心配したけどQPさんを連れて行ったのは正解。なにしろメンタルヘルスを専門とするソーシャルワーカーだ。いつもは静かな男なのにまるで仕事モードに入ったかのごとく、メアリー・パットの話をよく聞き、話した。

かのクレイジーなおっさんのために、どれほどのことが今起きているのか?これから始まるのか?などをときにシリアスに、ときにコメディタッチで話して盛り上がった。

わたしもQPさんも政治的意見は近いので、わたしたちはどんなことに対してもお互い気を使わずに意見交換できる関係にある。パットさんはジャーナリストだっただけに、今の状況に対して彼女なりの視点でビシッと刺す意見を持っているけど、残念ながらそれをシェアできる相手がいつも近くにいない。

SNSに意見を投稿しても、公の場での政治的投稿は敬遠されがちなので、孤立感は高まるばかり。だからといって、ジャーナリスト魂のある彼女は今のようなときだからこそ黙ってはいられない。彼女は、頷けあえる人との時間を必要としていたのだ。

「共感が得られる仲間と話す時間」はつくづくだいじだと思った。

わたしが、今カオスな中にいても達観できているのは話が通じる人たちと話せる機会があるからなのだ。それがない独り暮らしにとっては、怒りと恐怖と悲しみのやり場がない。独りで消化できないまま抱えることになる。独りでいては今は笑える時間を持てないのが現状なのだ。

美味しいおつまみと、ワインを傾けながらわいわいと話すうちにパットもどんどん気持ちが緩んできたようだ。笑顔がたくさん戻ってきたところで、最年長キャロルさんが到着。

93歳の彼女は2週間前に膝の手術をしたばかりで、「新しい膝になったからもうどこまででも歩けるようになった」と膝から下の手術痕の傷を見せ、サイボークとなり生まれ変わったと笑った。

彼女はピンクの車を自身で運転してどこにでも現れるスーパーお婆ちゃん、ダンスと人を笑わせることが超得意だ。さすがにセクシータイプではないけど、わたしもキャロルさんのような愛されキャラおばぁちゃんになれたらいいなといつも思っている。

合わない人と距離を取ることはだいじだけど、だからといって独りでいてはいけない。好きな人が身近にいることや、家族や親しい人たちとの良好な関係を日頃から築いておくことってほんとだいじだ。






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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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