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【序章】お嬢様は、今日も戦ってます~武闘派ですから狙った獲物は逃がしません~
強い女性が書いてみたくて、初めて連載?的なものに挑戦しています。
お読み頂けると大変嬉しく存じます。宜しくお願いいたします。
小説家になろう さん、カクヨム さんにも重複投稿しております。
【あらすじ】
武闘系アラフォーが、気づくと中世ヨーロッパのような時代の公爵令嬢になっていた。
どうやら、異世界転生というやつらしい。
わがままな悪役令嬢予備軍といわれていても、10歳ならまだまだ未来はこれからだ!!と勉強と武道修行に励んだ令嬢は、過去に例をみない心身共に逞しい頼れる女性へと成長する。
王国、公国内の様々な事件・トラブル解決に尽力していくうちに、いつも傍で助けてくれる従者へ恋心が芽生え……。
「憧れのラブラブ生活を体験したい! 絶対ハッピーエンドに持ちこんでみせますわ!」
すいません、恋愛事は後半になりそうです。ビジネスウンチクをちょいちょいはさんでます。
【序章】
「あなたが今回の騒動の主犯だということはわかっている。ケガをしたくなければ、大人しくなさった方が身のためよ」
うっそうと茂る森のなか、月明りでお互いの顔はなんとか見える。
私とロバートはそれぞれ剣を握り、にらみ合った。
聞こえるのは、風に揺れる木々のざわめきだけ。
騎士達は、まだ到着しそうにない。
「悪いが、捕まるわけにはいかないんでね。隣国へ続くこの地下道の入口を知っていることは褒めてやるが、お嬢様がのこのこ一人で追いかけてくるなんて、自信過剰もいいとこだろ」
ロバートがニヤリと口を歪めながら、吐き捨てるように言う。
そして、ジリジリと間合いをつめてきた。
「ジェシカお嬢様、あんたに俺が止められるのか?」
そう大声で叫びながら、ロバートは私に向かって切り込んできた。
私はヒラリと側面に体を捌きながら、彼の刀身の付け根に渾身の力をこめた一撃を加えた。
ガキィーン、と重みのある鉄の音がなる。
とばされた剣が木に突き刺さるのがみえた。
「う、嘘だろ……。そんな、馬鹿な……」
ロバートは空になった自身の両手を見つめて、驚きと恐怖の表情で立ち尽くす。
「傭兵の俺の剣をはじき飛ばすなんて……ただの小娘が、いったいどうやって……」
信じられないという顔で私を見つめるロバートの首に剣先を当てながら、私はきっぱりと宣言する。
「これが最後よ、ロバート。大人しく騎士団の到着を待ちなさい。もし逃げる素振りをみせたら、わかるでしょう?」
私はさらに声を低くして続ける。
「例えあなたが極悪人で、百戦錬磨の傭兵だとしても、命はひとつだけだもの。大事にしないとね」
~続く~
お読みくださり、おおきにです(^人^)
イラストはAIで生成したものをつかっています。
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