「一言」で表す
コーチングセッションをしていると、クライアントさんに「一言で言うと?」と問いかけることがあります。
最近使って、やっぱり良い!と感じた実例とともに、一言で表すことのメリットをまとめます。
一言で表すメリット
頭の中で整理されていない、いろんな話が絡まった、ながい話を聞いた時、「一言で言うと?」と問いを投げることがあります。
問いを投げることで、クライアントさんは1番伝えたいことをぎゅぎゅっと凝縮した一言を絞り出してくれます。
クライアントさん側のメリットとしては、
色々言ったけど、一言で言うと「これ!」というポイントを言葉に出来ること。これをすることで、「あ、そうか、私はこれを大切にしていたんだ」と気付くことがあります。
また、時に私から、クライアントさんの話を聞いて、一言でフィードバックすることがあります。
私は「〇〇」と感じたけど、どうかな?
私が感じたことを一言で聞くことで、クライアントさんが言いたいことの方向性が伝わっているか確認したり、伝わっていない場合軌道修正することが可能です。
このようなコミュニケーションをすることで、クライアントさんとしては、
・え、今の話そう聞こえた?
・そうそう、言いたいことそれです
・それもあるけど1番はこれが伝えたかった
など、ご自身の思考と向き合える、シンプルだけどパワフルな問いだと思っています。
使い道①コーチングやグループコーチング
メリットでも書きましたが、コーチング中に使うことがあります。クライアントさんによっては「難しい」と感じることもあるので、相手の様子を見ながら使います。
クライアントさんとしては、「一言で表す」ことで、セッションの内容を振り返りやすくなるし、アクションプランに繋げやすくなるので、良いことが多いです。
また、グループコーチングでも使うことがあります。他の人がどのような言葉を選ぶかも、聞いていて楽しいです。
使い道②振り返りや目標設定
月末月初の振り返りや、目標設定などで使います。
例えば、私は2023年1月に、ボランティア仲間と一緒に「今年の漢字」を選び発表し合いました。漢字1文字と「なぜなら~」の話を聞くと、一人一人の個性が出る出る。
さらに、毎月の振り返りでも、今月はどんな1ヶ月だったかな。。と一言でまとめます。出てくる時と、出てこない時があるので、それぞれの気持ちを自分に聞いてみることで、自分の気持ちにも向き合えます。
番外編
「一言で言って」とお願いしたのに、長文で返ってくることがあります。私自身の内省でも時々起こりますが、私はそれもまた良いと思っています。
・一言で言い表せないくらいの想い
・一言で表せないくらい思考が混乱している
など、人には一言で表せない理由があります。それもまたその方らしいし、現在地を知るヒントになります。
いかがでしたでしょうか。
「一言で表す」と言うと、難しそうと感じる方もいると思います。ですが、何度も繰り返し行っていくことで、慣れてきますし、ギュギュっとエッセンスを詰め込んだ一言にしっくりくる時と、しっくり来ない時など、自分の気持ちを感じるきっかけにもなります。
ぜひやってみて感想聞かせてもらえたら嬉しいです。