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マンガにしようとすると、サービスが深堀りできる

このnoteでは、お客様である、カラーリスト( フリーランス)の、仕事のヒントになるような発信をしたいと思っています。

文章だけはつまらないので、挿し絵を描いてきましたが、マンガにすれば、少しは面白くなるのではないか?と思い、32ページ描きました。


構想から4ヶ月ほどかかり、途中何度も、

「こんなつまらないものを作っても、何の意味も無いのでは?」
「先が見えなくて、辞めたい。逃げたい」

と思いました。


でも、完成までやり切れて良かったです。マンガは私にとって初めてのチャレンジでした。
完成度はどうあれ、形にできたことで、自信が生まれました。
全力を出せて、とても気持ちいいです。

マンガ編集者が動画で

「マンガ家になりたいと言っている人の、95%は最後まで仕上げられない」

と言っていたので、残り5%になりたい!と、その言葉を糧に進めました。


マンガ家を目指して描いたわけではなく、

カラーリストに楽しんでもらいたい!
カラー以外のフリーランスにも、ポジティブな気持ちなってもらいたい!

と思って描いたわけですが、残り5%になったことで、プロになりたいという欲も生まれ、「そんなふうに思うものなんだな」と、楽しい発見でした。

これを続けられれば、私だってマンガ家やイラストレーターになれるでしょう。
ただ、どんなことも、続けられないから、仕事にできない。
プロになれない人が大半なのですよね。カラーの仕事も例外ではなく。

私が今収入が無くて、
「マンガで稼ぐぞ!」
という状況だったら、評価が怖く、評価がつかないことも怖くてアップできません。
マンガは自分自身ですので、否定されるのが怖いです。
これで稼がなくても大丈夫だから、否定されても、絶望しないで済みます。

「本業じゃないから」

という逃げが使えますので。

本業がある中で、副業を始めるのが良いと言われていますが、私もそうだと感じました。逃げ場が無い状態だと、いつでも評価が見えてしまう世界はキツイです。


自分を商品に仕事をしている、カラーリスト(フリーランスの方)はすごいなと、今まで以上に感じました。


この記事では、マンガ制作で私が学んだことを、書きます。

マンガのテーマ

SNS・動画を通じて、次々と流れてくる他人の人生。
それに、自分の時間(人生)を吸い取られ、大切な事が失われてしまう。
SNSはフリーランスの必須ツールだけれど、それに囚われずに良い距離感を持って、今の自分に集中し、自分の人生を生きることが大切


カラーの仕事は、ポジションが埋まっていますが、入れ替わりが激しいので、みんなにチャンスがあります。始める人も多ければ、すぐに諦める人も多い、難しい仕事です。

マンガで伝えたかったのは

「今、自分ができる最大限を、ただただやろう!」

というエールです。


読んだあと、少しでもポジティブに感じていただければ、こんなに嬉しいことはありません。


マンガ制作で気がついたこと


自分の想いを、届く形にできれば、稼げます。
ただ、たいてい届きません。
つまらない説明で止まって、稼げず諦め、終了します。

コピー用紙に、自分のサービス一つ一つを、簡単な4コママンガで書いてみてください!!

どこをどう伝えたいかが明確になり、もっと良い伝え方が思いつくと思います。

物販以上に、サービスを売ってお金をもらうには、わかりやすく構成して伝える必要があります。
カラー診断ができても、お客様に伝わる構成と言葉がなければ、仕事になりません。

絵が上手い人なんて5万といるので、絵の世界は大変な競争社会です。

マンガは面白いお話を作って、上手に演出しないといけないから難しいけど、ヒットすると億を稼げる。イラストレーターとして、要望や設定に合った絵を描き、単価1-3万をちょこちょこGetなら、マンガほど難しくない。
芸術家となると、ほぼ稼げないが、トップは桁違いに。

その差は、心の振れ幅、感動差だと思います。

物語は人の心を動かすフォーマットで、それが幅広く伝われば、ワンピースのように何百億。物語が深く特定のお金持ちの心に刺さるから、村上隆さんの作品は何十億の単価に。
ただうまい絵は、「うまいね」止まりで0円。

カラーも、他の自分を商売にするフリーの仕事も、自分という商品を、伝わる形でストーリーにしなければ、生き残れません。

自分の上位互換はたくさんいます。

サービス内容に大差無くても、稼げる人とそうでない人が生まれます。

同業者が100人いれば、マンガを描くレベルまで考え抜く人は、1-2人くらいしかいないと思います。そして、その1-2名だけが10年後に残っています。

ぜひぜひ、自分のサービスのマンガを考えてみてください!
絵は描けなくても、棒人間で十分です。

「自分のサービスはつまらない。これをどうやったら面白く伝えられるか」

という視点で、考えに考えることで、必ず、サービス向上のヒントが見つかったり、新たな発見があります!!


マンガ制作の相場感


昨年、マンガを作成したいと思い、問い合わせをしたら、100万円からと言われ、高すぎて諦めたことがありました。

マンガ誌掲載だと、新人の原稿料が1-2万/1ページという話を聞いたことがありますが、それはコミックが売れて元を取れる可能性があったり、連載することで有名になれるから1-2万だということも実感しました。

売れもしない、有名にもなりそうにない、よくわからない企業の、単発企画のマンガだったら、32ページ100万円でも、高くないです。
そのくらいの労力がか、かかることがわかりました。

今後もマンガを作りたいと思っています。
原作とネームは作って、絵は外注すれば、1ページ1万円で作れると思います。
絵が上手に描ける人は、ランサーズなどで溢れていますし、みんな描きたいですし。
お話を作るのが大変で、面白いお話を作れる人が、レア人材で重宝され、稼げる(外注費が高くなる)ことが、自分で描いてわかりました。

原作者に向いている人は、妄想力がある人ではなく、その会社や雑誌のお客様層が何を求ていて(どんな情報を見たいと思っていて)、どう演出し、どう構成したら、心を動かすことができるのか?を考えて量産できる人だと感じます。
となると、40代や50代でも、転職できて、勝てる分野です。

おそらく、今、私のこの文章を読んでいるひとは、向いていると思います。

マンガ制作の参考資料や道具

iPad Pro 12.9インチ
一世代前の中古品を12万円くらいで購入しました。最初11インチのAirで作業していました。少し小さいくらいで、問題ありませんでしたが、ストレスの多い、先が見えない作業だったので、ガジェットにお金を使うことで、モチベーションアップしました。

クリスタiPad用
作業効率が劇的にアップしました。イラレやフォトショップに慣れていれば問題ないですが、始めてこのようなソフトを使う人には、覚えることが多くて、とても大変です。

左手ショートカット用デバイス
作業効率が劇的にアップしました。手放せません。

変な手袋
誤作動が減って、ストレスが激減しました。デジタル制作には必須です。