見出し画像

『グランド・ブダペスト・ホテル』最近のやぐらの"映画"の話

やぐらです。

自宅で映画を観ているとなかなか集中できないことが多く、途中で視聴を辞めてしまった作品がいくつかあります。
いつから自宅がそんな環境になってしまったのかわからないのですが、サブスク時代による影響もあるのでしょうか。TSUTAYAで5本1000円で借りてきたDVDだったらもったいないと必ず視聴していましたが、サブスクではつまらないと感じた映画を切り捨てるという選択肢が生まれてしまっている気がします。

良いのか悪いのか。私はそのような視聴の仕方も、良い作品に出会うチャンスも増えるので悪くはないのかなと思いますが、できれば観始めた作品は最後まで楽しみたいという気持ちもあります。途中中だるみで最後がめちゃくちゃ面白い作品もありますからね。
視聴を辞めてしまう傾向として、主人公が恥ずかしい失敗をしていると観ていられなくなります。共感性羞恥に弱いですね。

そんな好き嫌いが爆発した私の自宅映画視聴環境においても、それを跳ね返すくらい画面にかじりついて楽しんだ作品に出会いました。『グランド・ブダペスト・ホテル』です。
この作品、公開当時から予告を動画で観て楽しみにしていました。けれど、楽しみ過ぎる作品って、逆に観るタイミングを逃してしまうのですよね。『シン・ウルトラマン』と『シン・仮面ライダー』もそうでした。

なぜ『グランド・ブダペスト・ホテル』にここまで夢中になれたのかというとストーリーの面白さはもちろんなのですが、画面に映る映像の綺麗さ、非現実さ、色使いが大きい気がします。画面を見ていて飽きるタイミングがありませんでした。刺激になれた自宅生活をしていると、よく見かける風景を見ているとさらなる刺激を求めてしまうようで、それが視聴断念の原因につながると考えると、この作品は毎秒を絵画を眺めているようで、常に新鮮な気持ちで楽しむことができました。
またテンポ感も良く、アップテンポに対しスローな部分が味を際立たせている点が、中だるみ感をなくし作品に飽きさせないという凄みを感じさせました。

劣悪な集中環境でも飽きさせずに楽しませてくれるで相当に魅力のある作品です。『アステロイド・シティ』も気になっているので今から観るタイミングが訪れるのが楽しみです。

※Amazonのアソシエイトとして、本ブログは適格販売により収入を得ています。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集