ちょうど2年前に読んだ本ですが、振り返る機会があったので読書メモを残しておこうと思います。
最初にタイトルを見た時は、あらゆる側面で不確実性が高いプロダクトづくりという営みにおいて"正しい"なんて本当にあるのか?、なんてちょっと捻くれた捉え方をしていたのですが、同僚から強く勧められので読んでみたら、まあひたすらに名著でした。
振り返ってみると、プロダクトづくりの仕事をし始めてから最初の数年は「どうやってうまく作るか」に集中していた気がします。でもそれ以前にもっと大事なのは「なぜ作るか」「これは正しいものなのか」(=顧客の課題を解決し経済的な価値を生むものなのか)であって、そのことを強く再認識させられたキッカケのひとつが本書でした。
個人的には
・プロダクトマネジメント - ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
・解像度を上げる
・エンジニアリング組織論への招待
と並んで、プロダクトづくりに携わる人にとって必読書だと思っています。
以下、本書から印象に残った点を抜粋・コメントしておきます。
自分達がつくっているものは間違っている可能性がある、という認識が大事。
小さく失敗を続けて、強度を高める。
正しく作ったとして、作っているものが間違っていたら全て水の泡。
わかる。とても大事。
「何がわかっていないか」「何を学びたいか」を明確にしないと、検証活動は意味をなさない。
探索の中で「正しくないもの」を除外していき、徐々に「"正しそう"なもの」を見つけていくこと。
うんうん。
方向性が定まらない場合、「プロダクト」から「事業」に視座を切り替えて考えることで意思決定する。