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2軍新球団から12球団移籍、ある?

ヘッダー:https://x.com/Albi_BC_PR/status/1811582358078083113より


はじめに

 7月17日、読売ジャイアンツ木下幹也選手が2軍新球団くふうハヤテベンチャーズ静岡に派遣されることが発表されました。
 2軍新球団には12球団が選手を派遣できるという報道がされていましたがこれまで実例はなく、今回がその第一号となりました。

 期間は2024年7月22日からシーズン終了までとのこと。ハヤテでは先発ローテーションの一角を担うという報道もあります。木下選手はこれまでは3軍を主戦場にしていました。その点では事実上の昇格と見ることもできますし、ぜひ頑張ってほしいですね。

 さて、それに付随して話題になっているトピックが。
 「ハヤテからの移籍があり、その埋め合わせとしての派遣なのでは?」というものです。
 2軍新球団所属選手のうち、一度NPBでドラフト指名を経験している選手および外国人選手のシーズン中の12球団移籍が可能と報じられています。

 こちらも選手派遣と同様、2024年7月17日時点では行われていません。あと2週間となった12球団の補強期間内に、移籍は起こるのでしょうか?
 本記事では制度上移籍が可能な選手を紹介します。また、個人的に特に応援している選手についてはオタク語りをさせていただきますが、その他の選手を応援していないということではありません。記事が冗長になることを防ぐ目的であり、ご理解いただければと思います。


オイシックス新潟アルビレックスBC

投手

NPB経験者
・三上朋也(DeNA、巨人)
・吉田一将(オリックス)
・小林慶祐(オリックス、阪神)
・薮田和樹(広島)
・笠原祥太郎(中日、DeNA)
※敬称略、カッコ内はNPB在籍球団

 オイシックスの投手でシーズン中に12球団に移籍ができる選手は以上の5人。ちなみに笠原選手はシーズン途中でオイシックスに加入しています

 すぐに1軍で使いたい!ということであれば、元オリックス吉田一将選手が抜きん出ています。

 現在セットアッパーとして大活躍中の吉田選手は9月で35歳。ですが、直球は平均144キロ、ギアを上げれば150キロ前後を記録しまだまだ衰えは見えません。
 そして特筆すべきは精密機械ばりのコントロールです。

 バックドアスライダーは左打者相手にも武器になるほど。また、フォークの失投もほとんど見られません。
 唯一気がかりな点としては7月2日のベイスターズ戦で2者連続ホームランを浴びていることでしょうか。とはいえその日は本拠地であるハードオフエコスタジアムではなく長岡悠久山での試合。また、翌日の試合がグラウンドコンディション不良で中止になるほどでしたし、それほど気にしなくてもいいかなと個人的には思うところです。
 夏以降は投手の疲労が見え始める時期。そういった点からもフィットする球団は多いように思っています。

野手

NPB経験者
・田中俊太(巨人、DeNA)
・園部佳太(オリックス)
・陽岱鋼(日本ハム、巨人)
・髙山俊(阪神)
・中山翔太(ヤクルト)

 オイシックスの野手でシーズン中に12球団に移籍ができる選手は以上の5人。投手紹介と合わせてみるとわかるかもしれませんが、オイシックスには助っ人外国人が所属していません。

 とはいえ、(捕手を除いた)野手は投手と比べてシーズン中に不足することが少ないという問題があります。例えば、1軍の絶対的レギュラーが故障離脱した場合でもそこで若手を試す、という形になることが多いですよね。そのため12球団が緊急で補強する可能性は低いかなと個人的には考えています。田中俊太選手が内野UTとして頑張っていますが、あえて今シーズン中に、ということまで考えると難しいように感じられます。


くふうハヤテベンチャーズ静岡

投手

NPB経験者
・西濱勇星(オリックス)
・藤岡好明(ソフトバンク、日本ハム、DeNA)
・田中健二朗(DeNA)
・池谷蒼大(DeNA)
助っ人投手
・フランクリン・バン・グルプ
・ミゲル・モラ
アドリアン・アルメイダ

 ハヤテの投手でシーズン中に12球団に移籍ができる選手は以上の6人。7人目のアルメイダは来日せずに退団となりましたが一応記載しておきます。ちなみに退団前に米独立と契約し投げてました。あかんやん。またバン・グルプは7月2日に獲得したばかりなのでこれも12球団への移籍確率は低そう。

 個人的なイチオシは元オリックス西濱勇星選手です。

 7月17日現在13先発すべてで5イニング以上を投げ切っており、安定して試合をつくる能力を示しています。K%などのスタッツやそこからのイメージは先日支配下登録された中日ドラゴンズ松木平優太選手に近く、1軍でもある程度のゲームメイクは期待できます。
 特に直近の登板では阪神2軍相手に8回111球2失点と素晴らしい投球を披露奪三振6、与四球1と内容も上々です。ちょっとお茶目なボークもありましたが御愛嬌ということで……

 また、これはかなり私情の入った話にはなりますが……西濱選手は今年22歳と非常に若い選手です。育成1位で指名されたオリックスでは体調不良もあり、活躍の機会に恵まれませんでした。わずか1年での退団にはいち野球ファンとして勝手に心配していました。

 そこから諦めることなく泥臭く這い上がった西濱選手。このチャンスをものにしてほしい、ハヤテドリームを掴み取ってほしい、そんなふうに応援したくなる選手です。


野手

NPB経験者
・居谷匠真(ソフトバンク)
・西川僚祐(ロッテ)
・倉本寿彦(DeNA)
・折下光輝(巨人)
・福田秀平(ソフトバンク、ロッテ)
助っ人野手
・ブラウリオ・バスケス
・ジェリンソン・バスケス

 ハヤテの野手でシーズン中に12球団に移籍ができる選手は以上の7人。本当はもうひとりいたはずなんですが……

 筆者がベイスターズを応援していることもありますが、倉本寿彦選手のNPB復帰には期待しています。

 とはいえ今シーズン中は厳しいのでは、というのが個人的な予想です。
 これは能力の部分ではありません。倉本選手は4月28日から7月1日までの約2ヶ月間試合に出場しておらず、おそらく怪我をしたのではないかとハヤテファンの間では囁かれていました。7月に入り実戦復帰はしたもののいまだ本調子ではない様子。DHや代打での出場がほとんどで、守備についたとしても三塁のみ。離脱前には遊撃で悪くない動きを見せていただけに残念でなりません。
 勝負強さを持った内野UTがほしいチームは必ずあると思うのですが、今の状態では7月末の補強期限には間に合わない確率が高いように見えます。ファンの勝手な意見ではありますが、焦らずにコンディションをしっかり整えてほしいと思っています。


参考資料

https://twitter.com/Albi_BC_PR

https://twitter.com/hayategroup
https://x.com/kufuhayate

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