競争相手はライバルだけではない【世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた】1『新訂 競争の戦略』

激しい競争を賢く回避し、勝つための本である。

5つの力

  1. 同業者の競争

  2. 売り手の交渉力

  3. 買い手の交渉力

  4. 新規参入者の脅威

  5. 代替品の脅威

身近にあるコンビニ業界で考えてみよう。

「売り手」の交渉力

セブンイレブンの「金の食パン」。
販売力と顧客情報を持つセブンは、「売り手」のメーカーよりも強い力を持っている。

「新規参入」の脅威

アマゾンの無人コンビニ「Amazon Go」。
コンビニはノウハウの塊だが、今後はテクノロジーが参入障壁を崩す可能性もある。

「代替品」の脅威

ドラッグストアは品揃えで、ネット販売は利便性で、急成長している。

「買い手」の交渉力

コンビニは「身近で便利」という強みを持つことで、「私に選ばせている」のだ。

「同業者」の競争

コンビニ各社はいかに他社との違いを打ち出すかに努力している。

自社を有利にする対策

  • もっと便利に、もっと身近に、もっと品揃えを強化する→対買い手、同業者、代替品

  • 売り手と協業を深め、新商品開発を進める

  • 新規参入への対策→新技術採用の動向をチェック

  • 同業者との価格競争を回避し、価値を高め続ける

3つの「競争の基本戦略」

  1. コストリーダーシップ戦略

  2. 差別化戦略

  3. 集中戦略

①コストリーダーシップ戦略

他社よりも低コストにする戦略。
規模の経済、経験曲線

②差別化戦略

顧客の特定ニーズに対応し、より高い価格で売れるようにする戦略。
セブンの「金の食パン」。

③集中戦略

市場や商品を狭く限定し、そこでベストを目指す戦略。

POINT

競争戦略の本質は、競争をいかに回避し、高収益にするかである。

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