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NEO
2016年4月4日 14:24
4.孤独兄弟 迎えの車が来る間、七瀬は家の前の道路から目の前に広がる光景を眺めていた。 いつもと同じ光景だ。しかし、まるでだまし絵を見ているときのような違和感がその中には潜んでいる感じがした。 七瀬と反対側の歩道を、犬を連れた老人が歩いている。朝のこの時間によく見かける老人だ。 その老人が連れている小型犬は、ペット服を着せられている。 七瀬はあれ?っと思った。 その老人はい