【0032】ネギトロとは何なのか、改めて考えてみました。
ネギトロ、言わずと知れた(と言って良いのか)マグロのトロあるいは脂の多い身をたたいたものですね。名称のネギは関係があるのかないのか、ネギが入ったり載っていたりする場合と、ネギはない場合もありますね。日本かつお・まぐろ漁業協同組合さんのWebサイト「かつおまぐろポータル」に、諸説が分かりやすくコンパクトにまとめられています。
こういったときに便利なWikipediaによると、ネギトロの名前の由来や料理というか調理(法)にも諸説あるみたいです。特に料理に関しては変遷があるような感じで、加えて比較的に新しく出来た料理のようです。その割に諸説あるのは興味深いですね。日々進化し続ける料理といったところでしょうか。
もっとも「ねぎ取る」がネギトロの名前の由来というのは、怪しいという話もあるみたいです。うーん難しいですね。まぁ鮪(マグロ)のトロ、あるいはトロのような脂身をたたいたものということまでは、間違いない感じです。
トロ〇〇という表現も最近、よく耳にしますよね。魚では「トロサーモン、トロカツオ、トロアジ、トロしめサバ、トロニシン」などがあるようです。魚以外というか肉では「トントロ(豚のトロ)、牛トロステーキ、牛トロ燻製、トロ馬刺し」などがあるようです。高級で脂が載っているという意味での修飾語として「トロ」が用いられている訳です。
ところでネギトロ、マグロ以外のトロが用いられているという話もあるようです。アカマンボウが使われているという噂話の類、聞いたことがあるかもしれません。元々、ネギトロには安いマグロの脂身を食用油などで加工している場合もある訳です。マグロ以外を用いているとなると、ネギトロもどきという感じです。もっともアカマンボウ説は怪しいようです(未確認)。
そもそもネギトロはマグロでなければいけないという決め事はないのかもしれません。「脂の乗ったマグロの身」を意味するトロという名詞が、「高級で脂が乗っている」ことを意味するトロという形容詞に変化して、更に「脂が乗った魚」を意味するトロという名詞に変化したとすればどうでしょう。受け入れられるかどうかは別として、日本語の変化、そもそもネギトロの名前の由来のように曖昧に諸説あるが、様々な用法があるといった感じでしょうか。
マグロ以外を原料としたネギトロ、偽装ネギトロ(仮称)があるとして、私のような味音痴には見破ることは至難の業だと思います。もちろん高級マグロ使用ネギトロとか銘打って高額で提供されたら困りものです。されど限りある漁業資源、漁獲した魚を食べるという観点では、安く美味しければ構わないのではという気もします。
2024年1月5日(金)記