【くよくよ悩まなくなる思考術】そもそも悩む必要すらない問題解決思考。
よく人の悩みを聞いていると「ちょっと悩み方を間違えているな~」と思うことが多々あるので、今回は表情や仕草の話ではなく、ちょっと心理的なお話を...
結論からいうと、多くの人の悩み方が「アイデンティティ(自分の存在意義)」で捉えていることが要因かなと思います。
例えば、仕事でミスをしたり、誰かから指摘を受けたりしたとき「こんなことでミスをしてしまった自分はダメだ」「みんなに迷惑をかけてしまう自分はいない方がいいんじゃないか…」「どうしていつも自分は…」と考えたり「いや、ポジティブに捉えよう」「前向きにいこう」と考えたり...
そういう場面を目の当たりにするたびに「ちょっと違うなぁ」と感じています。
もちろん、前向きに捉えるということは良いことではあるのですが「前向きに捉えないといけない何か」を認識してしまう副作用があるんですよね。
ポジティブに捉えないといけない理由はネガティブを認識しているからということがほとんどかと思います。
ネガティブを押し返す、または覆い隠すために使用するポジティブはある意味「そのネガティブを受け入れた」という認識になり危険です。
まずは、ネガティブの正体を暴くことが先決。
そもそもネガティブに捉える必要がなかったらポジティブに変換する必要すらありません。
エネルギーの無駄です。
そのネガティブに焦点を当て、要因は何かと考えたときに見えてくるのが「なんでもアイデンティティで受け止め発信する」という考え方の癖かと思います。
この記事でお伝えする内容は下記3点
・脳のちょっとしたお話
・問題の振り分け方
・ピントの合った問題の受け止め方と伝え方
【くよくよ悩まなくなる思考術】少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。
脳のちょっとしたお話
まずは、脳のちょっとしたお話。
「ど忘れ」をしたとき思い出そうとしたけど思い出せず「...まいっか」と諦めて、あるとき突然「あ!思い出した!」という経験があるかと思います。
不思議ですよね。
思い出そうとしているときに思い出せなかったのに、なぜ忘れたころ急に「はっ!」と思い出すのでしょうか。
それは、脳は疑問を投げかけられると「無意識にその答えを探し続ける」機能があるからだと言われています。
意識することもなく脳が勝手に答えを探して見つけてくるわけですね。
とても便利な機能...と言いたいところですが、この機能にはデメリットもあります。
それは「もうそのことを考えなくても良い」という判断ができないということ。
答えが見つかるまで永遠に探し続けてしまうわけですね。
脳の思考力は無限ではありません。
答えのない疑問を投げかければ投げかけるほど、答えの見つからない永遠の旅へ出発し、思考力は低下、消耗が激しく脳は常に疲弊してしまいます。
先ほどもお伝えしたように「アイデンティティに対する自他への疑問」は答えのない質問かと思います。
「どうして私はいつもこうなのか」
「どうしてあの人はいつもああなのか」
「私は…あの人は…」
一時的に「私は、あの人はこうなんだ」と答えを出したとしても、日々生きていく中で「そうではないかもしれない」と感じる瞬間があります。
そう感じる度にまた脳は答え探しを始めます。
これだと脳が疲弊してしまうのも無理はありません。
疑問を投げかける前に「この質問に答えはあるのか」考えましょう。
質の良い質問を投げかけることで脳の負担を減らし思考力を向上させ豊かな人生へ導くことが大切です。
では、次に「質の良い質問はどう考えればよいのか」に触れていこうと思います。
問題の振り分け方
質の良い質問に大切な考え方は「問題の振り分け方」です。
悩みができるとき何か問題が起きたはずです。
その一つの問題を分類化し解決することだけに集中するという思考です。
分類する方法は簡単で、自分の問題なのか相手の問題なのか、そして、その問題を解決するための行動が自分でコントロールできるかできないかに分けて考えます。
・「自分の問題」↔「相手の問題」
・「コントロール可」↔「コントロール不可」
上記4つのパターンで大切なのは「自分の問題でコントロール可能」なもののみに集中することです。
そのほかは考えても解決しません。
切り捨てましょう。
では、実際に一つの問題を「自分の問題でコントロール可能」なものへ分類化してみましょう。
例えば、誰かがあなたの事を「嫌い」と言ったとします。
これは誰の問題でしょうか。
相手の問題...と言いたいところですが、まだ分かりません。
もしかすると、自分の知らないところで何か勘違いをさせた可能性がありますね。
相手があなたを嫌いと発言した理由を分類するとこんな感じでしょうか。
相手の問題だった場合
・一方的な価値観による判断
自分の問題だった場合
・何か勘違いをさせてしまった
※他にもあるかもしれませんが、分かりやすくするためシンプルに進めますね。
もし、相手があなたの事を「嫌い」といった理由が「相手の一方的な価値観による判断」だった場合、それはこちらの問題ではなく相手の問題ですね。
特にこちらが悩む必要もなければアクションを起こす必要もないですね。
何かできることといえば「一方的な価値観を押し付けちゃだめだよ」と相手に伝えることぐらいかもしれません。
では、相手があなたの事を「嫌い」といった理由が「自分が相手に何か勘違いをさせてしまった」場合、これはこちらの問題ですね。
そうと分かれば次に「その問題を解決するための行動が自分でコントロールできること」に集中します。
例えば、「謝罪をする」ことはコントロール可能ですね。
しかし「相手がその謝罪を受け入れ許してくれるかどうか」は主導権が相手に依存しているため自分でコントロールできません。
大切なのはその問題を解決するための行動が自分でコントロールできるかどうか(主導権が自分にあるかないか)です。
分類するとこんな感じでしょうか。
自分でコントロール可能なこと
・謝罪する
・相手が自分の謝罪を受け入れてくれるように思慮を重ねる
・同じミスをしないよう対策を考える
自分でコントロール不可なこと
・相手が許してくれるかどうか
・自分の話を聞いてくれるかどうか
自分でコントロールできないことはあまり深く考えず、コントロール可能なことに集中し、問題解決にあたりましょう。
コントロール不可の部分は全く考えなくてよいというわけではなく、望む結果になるようできる限りの尽力し、できればそうあってほしいと期待はしても「割り切る心も持つ」ということが大切です。
...では、次は少しだけ難しい例題について考えてみましょう。
もし、あなたの事を「嫌い」という考えを持っている人が「取引先」や「上司」など嫌われてはいけない人だった場合、どうしますか。
しかも、その理由が「相手の一方的な価値観による判断(相手の問題)」だった場合...
「それはこちらが考えることではない」と言いたいところですが、そうもいきません。
そんなときは「さらに細分化し自分が主体となる部分を探す」と効果的です。
例えば、「相手の価値観の理解に努め、自分の思考を相手に寄せる」というのはどうでしょうか。
相手の問題でも、細分化すれば自分が主体となる問題を見つけることができます。
そこを洗い出しコントロール可能な部分に集中するわけですね。
簡潔にまとめると、何か問題が起きたとき「その問題に対して自分が主体となる問題部分を洗い出し、自分のコントロールできる範囲に集中し問題解決にあたる」ということです。
いかがでしたか?
少し分かってきたような...そんな感じでしょうか。
実はここまでの考え方では、まだ少し精度が悪いんです...。
「自分の問題に焦点をあてる」ことは間違いないのですが、「焦点のあて方」があるんですね。
先ほどお伝えしたように「アイデンティティで受け止める」ことは脳にとってあまりよくないとお伝えいたしました。
現時点では「自分の問題に焦点をあてる」ことと「アイデンティティで受け止める」ことを切り分けることができません。
「自分の存在に問題があるためなるべく空気のように生きる」これだと問題を解決するどころか余計に問題を抱えてしまいますね。
脳が疲弊しないよう質のよい質問を投げかけるために、どういうふうに「自分の問題」を見つければよいのか...
そのことについてお話を進めていこうと思います。
-----------------------------------
※ここまでのまとめ※
・脳は疑問を投げかけられると「無意識にその答えを探し続ける」機能があるため、「答えのある質の良い質問を意識する」必要がある
・質の良い質問とは「その問題を解決するためには何が必要か考える」こと。問題解決に有効的な思考は、ひとつの問題の中にある「自分の問題を見つけること」「自分がコントロールできる範囲」に分類化し集中することが大切。
・そして「自分の問題の見つけ方」がある。(それを今から学ぶ)
ここまで分かっていればOKです!
-----------------------------------
それでは【くよくよ悩まなくなる思考術】最後の仕上げです。
ピントの合った問題の受け止め方
何か問題が起きたとき「アイデンティティで受け止める」ことはよくないとお伝えしました。
では、自分の問題をどう受け止め認識すればよいのか...
実は問題を認識するとき人は「アイデンティティで受け止める」以外にも計5つの受け止め方があります。
それは…
ここから先は
¥ 300
ドキ(✱°⌂°✱)ドキ