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【短文レビュー/邦画新作】『ショウタイムセブン』・・・今の日本では、ニュースキャスターの地位に囚われている人々の愛憎劇など茶番でしかない
トップ画像:(C)2025「ショウタイムセブン」製作委員会
監督&脚本:渡辺一貴/オリジナル脚本:キム・ビョンウ
配給:松竹、アスミック・エース/上映時間:98分/公開:2025年2月7日
出演:阿部寛、竜星涼、生見愛瑠、前原瑞樹、平原テツ、内山昂輝、安藤玉恵、平田満、井川遥、錦戸亮
ニュースキャスターなるものが芸能人にとっての割のいい仕事のひとつでしかなくなった今の日本において、韓国映画のリメイクである本作の物語は根本から説得力を失っている。ニュースキャスターを、独自の取材によって社会の不正を暴き国や大企業からも恐れられるような、絶大な影響力のある権威的存在とする前提が成り立たないからだ。悲しいかな、今の日本では、たかがニュースキャスターの地位に囚われている人々の愛憎劇など茶番でしかない。また、登場人物たちのキャラ付けが浅いイメージに留まっており、何より犯人の動機が平板過ぎて、引き起こしている事態に対してアンバランスでもある。さっきまで気絶していた人が事態を正確に把握しているのはどういうこと?