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【短文レビュー/洋画新作アニメ】『ロボット・ドリームズ』パブロ・ベルヘル監督・・・親友がロボット(無機物)である特殊性は消失しているような

トップ画像:(C)2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL

監督&脚本:パブロ・ベルヘル/原作:サラ・バロン
配給:クロックワークス/上映時間:102分/公開:2024年11月8日

まさかそこまで直接的なタイトルだったとは。「夢をみるロボット(無機物)」という高度な存在を当たり前に出してこられると、むしろロボット(無機物)である特殊性は消失してしまうのだ。動物たちが擬人化してニューヨークらしき街で生活している世界観では、ロボット(無機物)もまた人格や感情を持つ存在であって当然ということか。ただこれだと、主人公の親友がロボット(無機物)であることに意味が無く、そもそもの作為が成立していないような気が。

それにしても、完全に人間として社会生活を営んでいる鳥と、空を飛んでいる本来の鳥とが同じ空間にいるのは混乱するし、なぜ海の生物の中でタコだけが陸上にいられるのかも不思議だ。本来そんなことを気にする作品ではないのは重々承知だけど。

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