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渡る世間は沼ばかり ⑦ モータースポーツ #ハマった沼を語らせて


自分史上、最大の沼(金額的にも・・・)

出だしからイヤらしい話で恐縮ですが、「お金を掛けたこと」でダントツトップなのが「車」「バイク」と言う、いわゆる「モータースポーツ沼」でしょう。

これを語らずして、私の「沼」を語ったことにはならないだろうと思い、記事を書き始めました。

が、かなり長くなりましたw
「渡り世間は沼ばかり」シリーズで唯一、記事作成に複数日を費やしました。

目次も付けますので、興味のあるところだけお読みいただくのがよろしいかも知れません。

※ 後半には「好きだからこその苦言」もございます。

私と「モータースポーツ」

私は、父がダートトラック、私の叔父(母方の兄)がサーキット。オフロードとオンロード(不整地と舗装路)の違いはあれど、共にカーレーサーと言う家に生まれました(もちろん専業レーサーではない)。

幼い頃からサーキットに出向き、爆音とガソリンやタイヤの焦げる臭いの中でミルクを飲んでいただけでなく、遺伝子レベルで「スピードへの渇望」を体内に宿して生まれてきたのです。

乳母車、足漕ぎ車に始まり、三輪車、自転車、カート、普通自動車と順調にステップアップしてきて、最終的には使いもしない大型二種まで取得しました。バイクの方は原付→中型→大型。

ちなみに、カートと言うのはこういうやつです。

レクサスよ~ん!

私は公道より先に、サーキットでデビューを果たしているのです。

そんなわけですから、「免許」は年齢に達したその日に取得しに行くのが当たり前。ちなみに普通免許は自動車学校に通学はしていません。仮免試験のために赴いただけで、あとは父や叔父と路上教習をして、免許センターでいわゆる「一発免許」で取得しました。

実は、大型二種まですべて「一発免許」(もちろん何十発も打ちましたw)です。免許センターの方と馴染みになり、大型二種合格した時はそれまで同乗して採点していただいた試験官の皆さんから祝福と同時に「もう来ないのか、牽引二種まで取れ」みたいなことを言われたのを覚えてます。

何度も落とされ、グズグズ文句を言い、時に言い争うことすらあったので、そこそこ有名になっていたようです・・・w

初めての「バイク」と「車」

16歳の時、初めて原付免許を取って乗ったのが「NSR50」と言うバイク。

初ナンバーは「49-89」だった・・・。

本当は「ロスマンズカラー」が欲しかったけど、シードカラーしか見つからなかった。ちっちゃこくてキビキビ走るかわいいやつ! 今は他のバイクたちと弟の家にいます(弟はバイク狂)。

アンダーカウル外してCDIユニットとファンネル付けて、チャンバーは溶接して自作したっけなぁ。懐かしい・・・。

17歳で中型免許取りました。
乗り換えたバイクはこちら。

カエルっぽいので「ビッキー」と名付けた。
分かる人には分かるはずw

すごく乗りやすかった(足つき悪くて下げてたけど)。
バイト先が8km離れてて制服が必要だったので、学校の制服と私服を含めたデカいリュックを背負うとなると、前傾になるレーサーレプリカはキツいものがありますのでね。

何と言っても速かった。通学通勤だけならセローの方が燃費の面でも優秀だったけど、出足だけなら400のCBRよりも速かった! 

これも今はタイヤをオンロード用に履き替えて、Dトラッカーみたくなって弟の家に。

大型はやっぱりハーレーがメインでした。
ハンマーヘッド、ショベルヘッド、アイアンヘッド・・・。
何台も乗りましたが「鉄の馬」と評されるだけに、かなり手を焼いた印象があります。

ツーリング中に雨が降って来ると感電すると言う、恐ろしいバイクでしたが、あの大型単気筒及びVツインのバイブスは、クセになります♡

あ、当然ですがノーマルでなら感電なんかしませんよ?(たぶん。カスタムされた中古しか乗ったことないのでわからないです)
イジリ倒した結果、そうなっただけで。

最高に乗りやすかったのはCB1000でした。
「ほんとに大型!?」
と思うくらい、軽快な走りをします。

どノーマルで十分楽しい!
初心者からベテランまでオススメの1台。


そしていよいよ、最初の車!!
(大型バイクよりは前。前後するんですが読みやすいようにまとめました)

マツダ・ロードスター NB8C

今でも「この子が最初の車で良かった!」と思えるほどにフィーリングが良かったですね。最初は6速欲しさに1.8モデル買ったんですが、より良いバランスを求めて半年ほどで1.6に乗り換えましたが・・・。

どちらもとにかくコーナリングがいい。
自分を中心にして旋回する感覚は、後にも先にもこの車だけです。曲がるだけならMR-2(SW20)の方が上だったけど、あれは曲がり過ぎて高速帯ではオーバーステアに陥りやすかった。それゆえにジムカーナでは最強でしたけどねー。

そして、ここから複数台所有したり、ハイスピードジムカーナへの本格参戦、サーキット走行会参加などの「モータースポーツ沼」への沈み方が加速していきます。

特にハイスピードジムカーナへののめり込みが激しくて、一人で違うクラスに複数エントリーしたりもしてたので、びっくりするくらいお金が飛んでいったけど、そういう時に父や叔父が「車好き」なのは頼もしかった。

お金の面でもそうだけど、何より培ってきた「人脈」のおかげで、他の方々よりははるかに充実した「車狂い」の生活を送れたと思います。

「イジる」楽しみ

何にお金が掛かるかって、車を改造することに掛かるんですよ。
なので、レース副賞の「タイヤセット」がほんとにありがたかった。

「勝ちたい」と思ったら、いろいろイジっていかないとダメなんです。馴染みのショップに籠ってパーツ変えたり整備したり板金したり・・・。借りる代わりにお手伝いしたりして、タイヤの組み換えからバランス、四輪アライメントとかオイル交換とか、一通りのことはできます。

好きが高じて整備士免許まで取りました。3級ですけどね。

今はそんなことできませんよね・・・。
そもそもそういう「ショップ」が激減して、もはや絶滅危惧種。私の通い詰めたお店も、かなり前に廃業しちゃいました。

まあ、それで「イジる」からは足を洗えた部分もかなりあるんですけど。

出会った人生最高の一台(今のところ)。

ヘッダー画像にもなってますが、Z32改(日産フェアレディZ)です。
残念ながら、もう手元にはないので画像は拾い物ですが。

逆輸入の左ハンドル仕様で、内装はオールレッドのレザー張り。純正色がオフホワイト(クリーム色っぽい)しかない時代に、真っ白のレーシングホワイトで、エンジンも足回りも、他に手を付けるところがないくらいにチューンされて、シャダイ(シャーシダイナモ)で547PS叩き出しました。

とにかくカッコ良かった!!!
車なんてのは結局「自己満」の世界で、自己肯定感と自己顕示欲のためにお金を使うようなもんですから、「かっこいい」「目立つ」はとても重要なファクターの一つなのです。

一見するとどノーマルなのがまたいいんですよ。
内装変わってるくらいで。

でも見る人が見れば「スーパーホワイト」だし、「左ハンドル」だし、走ったら馬鹿みたいに速いし、菅生でもハイランドでもつくばでもエビスでも、たちまち人だかりができました。

まあ、R34が隣に並んだら負けましたけどねw
あれはめちゃくちゃに速いしカッコ良かった・・・。

当時の私としてはかなり長いこと乗ってた部類に入るんですが、片方のターボが抜けてしまい、交換しなくちゃいけないけどそのためにはエンジンをあげなくちゃならない(Z32はターボチャージャーがエンジン下に付いていた)。

ところが、もうイジリ倒したエンジン(しかもアメリカ人が)で図面もないし使われてたナットやビスが一部米国仕様。手に入らないワンオフ(一点物の特注品)の部品もあり、結果、ディーラーはもちろん(当たり前!)、どこのショップでも手も足も出せず、泣く泣く手離しました。

いや、引き受けてくれるところはありましたけど、私の車だけに掛かり切りになるわけにもいかないし、工期も費用も「見積りが出せない」っていう状態だったので、「これはもう、仕方ないね」っていうことになりました。

これが今だったら!!
絶対に手離さなかったけどなぁ・・・。

認めたくないものだなぁ!


フェラーリには二度と乗らない

ほんの一時期、フェラーリに乗ってました。
脚を目いっぱいに伸ばしてwww

もうほとんど地面に寝転がって運転してるようなもんでしたねー。
エンジンサウンドとか最高でしたけど、ある雨の日、ワイパーが動かなかったんですよ。

で、ディーラーに見てもらいに行きました。
そうしたらセールスの人(たぶんイタリア人?)に、

「雨の日にフェラーリ乗るなんて、何考えてるんだっ!」

って怒鳴られたんですよ。

いや、そこは「ご不便掛けてすみませんでした」とかじゃないの? と。

でも、そこら辺が日本人とイタリア人の考え方の違いなんでしょうね。「フェラーリ愛」がすごかったのもあるかも知れない。さしずめ「フェラーリ沼」にハマってたんでしょう!

そう言う意味では、仲間ですよ。

とは言え、そこまで言われてフェラーリにのる筋合いもないな、と思ったので、ソッコーで売り払いました。以降、どんなにいい車が出てきてもフェラーリに乗りたいと思ったことはありません。

あ、まずもってもう乗れないかwww

そして現在

自動車遍歴について語ったらキリがないのでこの辺にしておきます。
ぶっちゃけたところ、その辺の「自動車評論家」より詳しく語る自信ありますよ、私。それ系のお仕事、欲しいなぁ、なんてwww

(軌道修正)

普段使い用にカローラフィールダーハイブリッドを使ってます。
ちょっと前に記事にもしましたが、ノアさんと最近入れ替えました。

人生初のハイブリッドですが、10年落ちのくせに驚くほど燃費がいい!
ガソリン高騰の御時勢、これは助かる。

間もなく一ヶ月になりますが、燃費は16.7km/ℓ。暖気したりエアコン掛けたりしてる割には上出来だと思います。ほとんど街乗りだけですしね。もしかして前の持ち主、バッテリー交換したのかな? って思うくらい。

その他、サバゲー用にフォード・エクスプローラーと、ドライブを楽しむためにM4クーペを所有してます。燃費は言わずもがなですが、エクスプローラーはアホみたいに広いし、M4は脳汁出る程の加速と高速安定感!

あとは未修理で「動かない車」もありまして、新しい家をガレージ兼用にしてコツコツ直していこうかな、と目論んで考えています。

「沼」にハマった人間だからこそ物申したい!

ここからはですね、「好きゆえに納得がいかない」ような話をブチまけたいと思います。

読んでて面白くないような方もいるかも知れませんが、いやんべでほでなすテキトーで愚か者の戯言だと思って聞き流して(読み流して?)いただける方のみ、読み進めて下さい。

飲酒運転をはじめとする車関係の犯罪について

「飲んだら乗るな」ですよ。
「ちょっとくらいだし」とか「もう醒めてるだろ」で被害者も加害者も地獄に突き落とされるんで、絶対にやめましょうね。

でも、今回言いたいのはそこじゃない。
と言うか、そういう人間は絶対に0にはできないと確信しました。
言葉悪く言えば「言っても無駄」。
もう厳罰化とか社会的制裁課したところで無意味。

不思議なのは、政府や自動車メーカー。
ハード面で何とかできる問題なのに、一向に腰を上げようとしない。

簡単な話です。全車にアルコールチェッカー搭載して、呼気検査してからじゃなければエンジン掛からなくしちゃえばいい。そうなればそうなったで、「身代わり検査」とか、新たな手法を考え出すんでしょうけども、「身代わりも同罪ね」くらいのことにすれば抑止力として十分な可能性があるように思う。

技術面的には、絶対に可能なはず。
できないのは、既得権益とかいろんな団体からの圧力があるからなんだと思うんですが、そういう一部の利害関係者のために、毎年何人の人が犠牲になって、いくつの家族が泣いてると思う??

そろそろ本腰、入れましょうよ。

それから自動車泥棒。
許せんよね??

私も一度被害に遭った。すぐに捕まえたけど、車は破損してるし、心情的にも「穢された車」のような気がして、手離しました。

これも、「免許証を差し込まないとエンジン掛からない」仕組み、できるでしょ?

今はもう、全員がICチップ入った免許証になってるはず。マイナ免許証とかわけのわからんこと言い出す前に、本籍地データだけしか入ってないスカスカのところに「運転者情報」と「車情報」を連携するソフト入れられると思うんですよ。

事前に登録してある免許証以外を差し込んでも、エンジン掛からなくすればいい。で、非常移動用に警察とか消防とか一部の指定業者に「システム上書きできるダミー免許証」持たせておけばいいんです。

当然、車側にも「免許記録」を残す。そしてそれは、データとして転送蓄積することもできるようにする。そうしたら自動車泥棒、格段に減ると思いませんか?

これもいずれイタチごっこにはなるだろうけど、とにかく「盗まれるまでにどれくらい時間を稼げるか」が被害防止の成否を分けるので。

あとは、煽り運転を始めとする「危険運転」ね。
私が免許を取った時に叔父から教わった教訓があります。
放送禁止用語入るので言い換えますが。

「車に乗ったら、自分も他人もサルになったと思え。」

というもの。

おサルさんが車の運転してるんですよ。
危なくてしょうがないですよね??

そういう状態に置かれたと同じくらい、周囲に気を配って運転しなさい、ということ。つまり、いつ何時突っ込んでくる車がいるかもわからない、法定速度も信号も、下手したら運転の仕方すらわからないで運転してるかも知れない。その上、自分もサルレベルにあらゆる能力が落ちていると考えて、十分に気を付けなさい、ってことです。

ちなみに仙台弁では「あだりほどりさ気ィつげではしぇろよ?」というような表現が日常的に使われます。もちろん、一部界隈で。

話が逸れましたが、これもドライブレコーダーの映像をリアルタイムで所轄の警察に連携できるシステムは作れると思うんですよ。車でもWi-Fi使える時代ですし、なくても携帯は皆さん持ってるでしょ?

連携させておいて、いざとなったらポチッとボタン押したら通報できるようなシステムを組み込む。一部の保険会社さんのサービスではあるけど、そんな時に保険会社挟んでも仕方ないので、一発で110番できるように。

これで「通報」って言う一手間が省ける。
一人で運転してたら通報もろくにできないもんね?

警察が到着するまでのレスポンスタイムも減るので、現行犯で抑えられる可能性が高まれば、これも自然と減ると思う。

もう、煽り運転とかするような方々は、絶対他にも迷惑掛けるし、間違いなく交通の妨げになるから。

「止まればいいじゃん」って言う人もいるだろうけど、止まったら止まったで、怖いよー? あの人ら、車から降りてきて恫喝してくるからね? 

まあ、高速とかで事故の可能性が高い場合はその限りではない場合もあるだろうけど、基本的に絶対にマトモに相手してはいけない部類の方々だと思います。

各種制度の改悪?

でも、余計なことはしてくるわけですよ。
マイナ免許証とかもそうだけど、実はもう「マニュアル車が限定解除になる」って、皆さん知ってましたか??

今年の4月1日から、「マニュアル車は限定解除扱い」になるんですよ。
教習所ではATで練習して、見極め合格後に初めてMTに乗れる。
今まではMTの方は「最初からMT」で、数時間「ATに乗る」と言う流れだったんですよね。

世の中の流れとして、大半がAT限定免許だし、流通している車も圧倒的にATが多いので、わからなくもないんですが・・・。

ATって、MTのクラッチ部分を機械がしてくれる、ってだけの話で、機構的にはMTが基本なんです。で、このクラッチ操作と言うやつが、初めての方にはなかなかに難しい。

それだけではなくて、基本的な「車が動く仕組み」がよく分かってないままで免許を取得する人が増える、ってことですよ。大丈夫なんですかね?

踏み間違いの事故、ますます増えそうな気がしてます。

その他、軽自動車の税区分が細分化されたり、免許の種類もやたらとややこしくなってきました。特に自動車の小型、中型、大型の区分。

とにかくですね、やたらとややこしくなってきて、車とか免許との距離が若者になるにつれ離れていく気持ちも分かる気がしてきました。

車の進化=運転者の退化

大の車好きとしても知られる所ジョージさんが、納得の言葉を某番組で仰ってました。内容がちょっと攻撃的に過ぎて、所さんが笑顔を浮かべながら冗談っぽく話す分にはいいんですが、文章にするとキツいので要約しますと、

「運転の下手な人に合わせて車がどんどん進化していくから、下手な人は下手なままで運転する。で、上手だった人まで楽を覚えて運転が下手になる」

私はこれを聞いて、「なるほどなー」と思いました。
結局のところ、だから交通事故はなくならないのかな、と。

踏み間違い事故が起きれば踏み間違い防止装置が付く。
運転手が見落としてる人を車が見つけて車がブレーキを掛ける。
前の車に追随して走る機能
車線をキープする機能

まだまだありますね。

そして、たぶん皆さん知らずに乗られている方も多いと思いますが、ブレーキもハンドルも、「車の補助が入ってる」んですよ?

「ブレーキ倍力装置」と「パワーステアリング」です。
当たり前過ぎて、今では誰も気にしてないでしょうが、実は「車を止める」って、ものすごく力がいるんです。

倍力装置のないレース用の車のブレーキを踏んだらわかりますが、まるで固い地面に石を沈めようとするくらいに力が要ります。

ハンドルも同じで、低速であれば低速であるほど、タイヤの摩擦が邪魔をしてハンドルが重く、切り辛くなるんです。

考えてみれば、軽自動車でも1t近い重さがあって、それが時速30kmで走ってたとしても、簡単な物理の法則からして驚くほどの運動エネルギーがあるわけで、それをあれだけ軽い力で制動できるわけはないんです。

そもそも論からして、自分の足で走る速さ以上の速度については、反射神経が追い付かないのも道理中の道理。

つまり、経験や訓練を積んだレーサーのような方々以外のほとんどの人が、「時速40km」を超えたら、それは「未知の領域」ということになるわけですね。

そう考えたら、運転怖くなりませんか?

車自体がより便利に、安全になっていく一方で、運転者である我々はほとんど進化せず、それどころか運転が楽になるにつれてどんどん「下手くそ(不慣れ)」になっていく。

機械は必ず故障します。
あなたはその時に、安全に車を「止める」自信がありますか??


自動車離れ

最近の若い世代の方々は、「車には興味がない」という人が多いということです。

その最たる理由は、やはり「経済的理由」によるものが大きいでしょう。地方では交通網の不備などから、生活に車が必須というところもまだまだ多いですが、都市部になればなるほど、車の必要性は減っていくのもあるでしょう。

自己肯定感や承認欲求の満たし方の変化も、理由として挙げられそうですね。その他に、私は「車関係の規制」も挙げられるんじゃないかな、と思ってます。

今の御時勢、やはりいろいろな規制がいろいろなところから入っていて、もはや私のように「車をイジって楽しむ」という趣味を持った人は絶滅危惧種となりました。

違法改造は当然やめて欲しいんですが、その「違法」の範囲がどんどん広がって来てます。

みなさんも知らずに「違法改造」してませんか??

例えば、ホイールやタイヤの後付け(純正品でないもの)。安易なインチアップは「違法」となる場合があります。

その他、灯火関係、後付けドライブレコーダーの位置、シートレールからフィルムやステッカーの類まで、事細かな規定があるものなんです。

以前はそうした商品について、諸先輩方から適切な助言や取り付けショップでの相談などもできましたが、ネット全盛のこの時代、買い物は「より安価である」ことを求めて通販、取り付けは動画を見ながら自分で行う、なんていうことも増えました。

結果、「諸先輩」も「ショップ」も減ってしまった。もちろん違法改造を受け付ける悪徳ショップの横行も原因の一つではありますけどね。

しかし、その商品はきちんと強度計算書のある品物でしょうか? 保安部品適合ステッカーはありますか? 取り付け方はそれで正しいですか?

私の目から見るだけでも、「これ売っちゃダメなやつじゃん」とか「取付間違ってるけど」とか、ツッコミどころ満載の商品や動画がネットに溢れています。安易にそれらの情報を信じた結果、思わぬ事故やディーラーでの入庫拒否に繋がるなど、問題も多くあるように感じます。

結局、そういう諸々のことが重なって維持費の高騰に繋がり、車が売れなくなる。売れなくなるから、当然のように車両価格はどんどん高く、メーカーはそれを隠すようにいろんな付加価値を付けようとして車が複雑化していきそれをカバーする新たな規制が・・・。

この負のスパイラルで、日本の基幹産業が揺らぎ始めました。人口がどんどん減り、高齢化が進み、これからますます車は売れなくなるでしょう。じゃあ海外に活路を見出そう! とした途端に戦争やら名前を言ってはいけないようなあの人の再選による関税やら、「業界」は廃れる方向で一方通行になっているような有様・・・。

「最高益更新」なんてニュースもありましたけど、あれは為替のおかげと決算の仕方が上手だっただけなんじゃないかな、と思いました。

だって、地元の同じメーカーのディーラー、都合三件潰れましたから。
うち一つは「統合のための閉店」ということですけど、まだオープンは先みたいですし、どこにオープンするのかも不明の状態ですからね。


車検は通るけど保険が下りない?

上記のような「改造」をしていても、車検に通ることはあります。要は、「安全に走らせることができる」状態なら車検は通ります。逆に「車検対応品」しか付けてなくても、検査員次第で通らないような場合もありますけど・・・。

それよりも問題なのは、例え車検に通っていても、いざと言う時に保険が下りない可能性がある、という事実です。

おそらくほとんどの方が「任意保険」に加入して車を運転されてると思いますが、更新のたびに、細かい字でびっしりと書き込まれた規定規則の部分を読まれている方はほとんどいないでしょう。

簡単に言ってしまうと、任意保険は「購入した状態のまま」という事項が大前提にあります。なので、単に「ホイールをアルミに変えた」だけで、保険会社は支払いを拒否できるような仕組みにできています。

ただし、中古で購入した場合や、保険会社でもいちいち「審査」のために車を見には来ないので「なあなあ」になっている部分でもあり、ほとんどの場合、保険金は支払われますけどね。

しかし、「事故って入庫」した時、そこで初めて保険会社が「審査」に来ます。事故車両を実際に見に来るというわけです。その時点で「これは認められない」となれば、保険金の支払い拒否や減額は、大いに有り得ることです。

「車検は通ってるよ?」

みたいな言い訳は、一切通用しません。

これは、特にネットだけで完結する外資系の保険会社に多いと聞きます。
「そんなバカな」と思う人は、加入している保険会社のお問い合わせセンターに確認してみて下さい。

「〇〇を〇〇に変更してますが、保険は下りますか?」

のように。

大抵の場合「お引き受けできかねます。」という返答が返って来ると思いますよ。

なので、特に「社外品」を車に取り付けている方は、そうした可能性があることを心のどこかに留めておかれた方がよろしいかと思います。被害者の方への支払いは「弱者保護」の観点から認められる場合もありますが、自分の車両保険は一銭も下りなかった、なんてことのないように・・・。

ちなみに私は「車両保険」には一度も加入したことがありません。

不正が「車離れ」に拍車を掛ける

最近だと、あの「日産」が「ホンダ」と経営統合するような話がニュースになりました。

日産としては「日本」を作りたかったけど、ホンダは「本日」にしたくて(本当は「本三」にしたかっただけ、まで言われてました・・・)結果的に御破算になりましたが、日産経営陣の人数の多さ、発言や行動の傲慢とも思える危機感の無さがネットに拡散されてましたね。ゴーンさんの映画さながらの逃走劇もすごかったですが。

こうした巨大な自動車メーカーが、こぞって不正をしています。
燃費を誤魔化したり、性能試験を「受けたこと」にしたり、データを改ざんしたり、もうめちゃくちゃです。

ところが、これと言った罰が課されない。メーカーだけでなく、大手中古車販売業者と損害保険各社の、完全に犯罪となるような行為もありました。

何より大きいのが、これだけのことをやっても「相応の報いを受けない」という現実。自動車産業が停滞したら困る政府、大口スポンサー離れが気になるマスコミ、どれも曖昧な対応でみんなが忘れるの待ち。まあいつものことですけどね。

でも、こうした「不公平感」が世の中には渦巻いている。炎上した火は下火にはなってますが「不満」という形で静かに燻ぶっている。

「もうどこを信じればいいのかわからない」

これが、多くの皆さんが心の奥底に抱えている不安だと思います。こうしたことも「車離れ」に拍車を掛けている要因の一つなんだろうな、と思います。

好きだからこそ、言ってるのです!

すみません。各方面に言いたい放題言いました。
基本的にあんまり政治的な話題は好きではないんですが、車を、モータースポーツを愛するゆえのことだご承知おきいただきたいっ!

海外の車には今までも、今でも乗ってますが、「日本だからこそ(修理体制が整っている)」のことで、私は「日本車信者」でもあります。

海外旅行にもよく行きます(行ってましたが、の方が正確かな?)が、自分が乗る車が「日本製」と言うだけで、それがどんなに古い車でも安心します。彼らは日本ではもはや買い手がつかなくなり、異国の地で「第二の人生」を歩み始めた車達ですが、もう走行距離が60万、70万なんてのは当たり前で、ぐるりトリップ一周してるような子たちまで、まだ現役でがんばってます。

これはほんとに、日本車ならではの「堅牢性」と「信頼感」です。
デザインや高級感では、まだ海外メーカーに引けを取る部分はありますが、この「堅牢性」「信頼感」だけは、世界を見渡しても類を見ない絶対的な物です。

その素晴らしい車を産み出した会社が、それを支えてきた工場やお店が、どんどん衰退していくのは、見ていてとても辛いのです。

それを見て見ぬフリを決め込んでるのか、打ち手がなくて手をこまねいているのか分かりませんが、放置するか、逆に悪手と思えるようなことしかしない日本政府の対応も。

自動車は日本の基幹産業。
エネルギーも資源もない日本が世界に誇れる数少ない分野。
もう少し、国を挙げて応援してあげても、よろしいんじゃないでしょうかね?

安易に金払うとか、税制面で優遇するとかじゃなく、同じ金を使うのでも技術者の育成とか新技術の開発にもっと投資するとか、待遇面(技術者とか下請けに、って意味ね。経営者にじゃなくて)に一石投じるとか、いろいろあるでしょ?

そんなモヤモヤを解消するモータースポーツ

出だしがイヤらしければ終わり方もイヤらしい感じになってしまって大変恐縮です。が、忖度と言うわけでもおべっか使ってるわけでもないです。

この「#ハマった沼を語らせて」に、私がハマった理由の一つに、主催のスカパー!様が、きちんと「モータースポーツ」を私の元に届けて下さっている、というものがあります。

いわば、微力ではありますが、ご恩返しのためにも盛り上げていきたいと考えたワケです。と言っても、私なんかがどうこうしたところで大きな変化があるわけじゃないし、そんなことしなくても今までのお題よりかなり盛り上がってる様子ですけれどもw

モータースポーツの衰退と共に、世界のモータースポーツをお茶の間で楽しめる機会がグッと減りました。子供の頃は父と一緒に夜中まで起きてF1観てたものです。F1の時だけは、夜更かしOKだったんですよね。お菓子なんかとともに。放送日の夕方、父が帰宅すると夜のためのお菓子を買ってきてくれるか、もしくは一緒に買いに行くかで、それが楽しみでもありました。

そんな思い出のあるF1を始め、WRCやNASCAR、SUPER GT、バイクならMotoGPからEWCまで、ほんとに幅広いジャンルを扱ってくれてます。

これはとてもありがたい。
同じように感じている人は減っているかも知れませんが、ぜひこのまま続けて欲しいと思ってます!

皆さんに安易に「モータースポーツ沼」にハマりませんか!
とは言いづらいですが、「モータースポーツ観戦沼」なら自信を持ってオススメします!

ピットワークまでを含めた駆け引き、思わぬトラブルやアクシデント、そして何より、日常では有り得ないスピードと迫力を、存分に味わっていただきたいな、と思います!

スピーカーを増やして、5.1CHサラウンドとかにすると、臨場感もグッと上がりまして、もう日常のモヤモヤとか吹っ飛んじゃいますから!!


と言うことでございまして、ここまでお付き合いいただいた皆さん、ありがとうございます。⑦まで来た「渡る世間は沼ばかり」シリーズも、これにて一旦は閉幕とさせていただく予定です。

かなりの長文になってしまいましたねー。
これも、まだまだ言い足りないのがホントのところではございますが、それはいずれの機会のためにとっておきましょう。

それでは、今夜はこの辺で。
おやすみなさい。
良い夢が見られますように✨✨✨


#ハマった沼を語らせて
#スカパーでハマった沼を語らせて

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八神 夜宵 |小説家
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