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渡る世間は沼ばかり ⑤ 永野護さん #ハマった沼を語らせて
ヘッダー画像にピンと来た方!
いらっしゃいますよね??
noteにも「永野護ファン」が多いのは、よーく知ってますw
本日の「沼」は、メカニック&キャラクターデザイナーの永野護さんです!
一般的にはご存じない方がほとんどだと思いますが、「ファイブスターストーリーズ」の作者であり、「重戦機エルガイム」「Zガンダム」「ZZガンダム」などのアニメのデザイナーとして活躍されております。
中でも「ファイブスターストーリーズ」は代表作として1986年から休載を挟みつつ続いている長期連載作品!(と言っても、約40年で17巻までしか出ていない)
その他、ゲーム、ファッション、ミリタリー、音楽など多方面に非常に深い造詣を持っていて、そうした知識が作中にふんだんに登場するのも大きな魅力なのです。
気になった方は、「永野護」「ファイブスター物語」でwikiってみて下さい。あ、「ファイブスター物語」の方はかなり長いので、読むだけでそれなりに時間が掛かる覚悟をして下さい。
ハマった理由① ~出会った時期~
出会いは14歳の頃。
もう、中二病真っ最中のところで超絶カッコいいロボットに出会い、そこから辿ってファイブスターストーリーズ、そして永野護さんへと続いていきます。
なんていうんですか、最初に見たのは模型店の「完成品展示ブース」だったんですが、ガンダムでもエヴァでもない、この異彩を放つロボットはなんぞや? が全ての始まり。思い返せば、あそこが沼の入り口でした。
とにかくヤバかった。
なにせ、「実寸で作ったらきちんと稼働するようにデザインされている」って言うんですよ!
実際のデザイン画を見ると、その「動き方」が装甲のずれ、関節の移動、力の入り方まで緻密にデザインされていて、それまでの「都合よく動く」ロボット(それはそれで好き)とは完全に次元が違いました。
動力についても同じで、怪しげながら「なるほど、これならこの巨大な機械も動かせるだろう」と思えるほど(中二病の中学生が)の説得力が確かにありました。
こうしてすっかり虜となり、小遣いをやりくりしつつコミックスを揃え、「デザイナーズ」「テイルズオブジョーカー」などと呼ばれる設定資料を買い集め、どんどん世界にのめり込んでいきました。
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「L.E.D.ミラージュ」
ハマった理由② ~やることが破天荒~
「破天荒エピソード」はたくさんあるんですが、その中でも一番「度肝」を抜かれたのが、2013年の「設定リセット!」です。
代表作であるファイブスターストーリーズで、それは起きました。なんと、それまで続いていた設定からデザインから名称から、とにかく背骨となる設定までを一気に「別物」レベルに方向転換したのです!!
恐らく他にはないんじゃないんでしょうか??
作中では、「娘(神様)のイタズラ」ということで片付いてますが、現実世界ではそうもいかない。
そもそもが「漫画なのに超難解」なお話なんです。
登場人物はかるく一万人(未登場含め)を超え、登場勢力も30を超える。神様から幽霊、ドラゴン、人造生命体、もちろん普通の人間(宇宙人だけども)それらが複雑に絡み合い、さらに8,000年以上の膨大な「年表」にあるお話が断片的に語られるので、エピソードを追うのが一筋縄ではいかない。
それらを何度も読み返し、設定を読み漁ってようやく理解しかけたと思ったら、全部「御破算」ですからね。これらは知識の部分なのですが、問題になったのは「それまでの商品たち」で、2013年時点ですでに20年以上経過しており、作品群はコミックス、映画、設定資料、ガレージキット、その他、かなりのものがありましたが、それらが全て「本筋からそれた過去の遺物」に変わってしまった。
ファンの間ですら、大いに荒れました。
「また新しい商品を買わせるための改悪」
「ファン置き去りの身勝手な行動」
これを機会にファンを止めたという方も少なくないであろう、一大事件でした。しかもそれを一切の告知なく、休載から連載再開したらそうなっちゃってたってたのがヤバすぎる。
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名前は「ツァラトウストラ・アプターブリンガー」に変わりました!
でも、私の考え方は違いました。
「やっぱりこの人、すごい!」
そう、強く感じました。
作品が30年も続くと、どうしたって「設定が古く」なるわけですよ。それは「デザイン」も同じで、当時は斬新だったものが、古臭くなってしまう。現実世界の進歩も影響していて、当時は「夢の技術」だったことが当たり前になり、設定自体に狂いが生じてくる。
恐らくそういうのが「納得いかなかった」んだと思うんです。
まあでも、大好きな作者なので、どうしたって「フィルター」掛かってるのかも知れませんがw
とにかくですよ、作り手の一人として「30年続いている根強い人気のある作品」を「自らの手でリセットする勇気」には恐れ入りました。
「自己否定」に始まり「自己超越」を目指した。
そして、それは私の目から見れば「大成功」だった。
メカニックもキャラクターもさらに魅力的に、他の追随を許さないものになりました。それまで「?」だった部分に、きちんとした根拠となる設定も付け加えられました。
私はさらにのめり込み、新たな設定資料を一から買い直しましたw
この辺り、うまく商売に乗せられたかも知れませんが、それもまた「推し事」の一環なんですよ。
ハマった理由③ ~絵が好き~
永野護さんの描く世界、キャラクター、メカニック、めちゃくちゃ好みなんですよね。
すごーく細い線を、重ねに重ねて緻密な描写で表現する。
驚くほどの「遅筆」なのも納得の「描き込み量」です。
もう、漫画の一コマ一コマが独立した作品として成り立つんじゃないかと思うくらいのこともあります。
この辺りは一度、ご自身の目で確かめてみて下さい。
「漫画」というより「アート」ですから。
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ダメだ。語り尽くせそうにない。
まだ全然、触りの部分をお話しただけで2,000文字超えて来ました。
とてもじゃないですが、いろいろ全然足りません。
まだ昨年のデザイン展のことも、今年のトークショーのことも、キュベレイのこともブレンパワードのこともファンタシースターのことも、ファッション、ミリタリー、音楽のことも書いてないけどもうそろそろ限界。
恐らく「永野護」という人に対する気持ちや所感で、何冊か本が出せると思います。ファンからのアンサーブックとして、時間ができたら書いてみようかな。
そんな永野護さんも、もう65歳なんですよ。
ファイブスターストーリーズは完結するんでしょうか?
私はかなり懐疑的w
と言うより、中途半端な状態で読むよりは、もうこれまで蓄積したデータで「イメージ」する方がいいとさえ思ってる。
作品の終了が近くなってくると駆け足でストーリーが進むこと、あるじゃないですか? あの状態ではファイブスターストーリーズは読みたくないんだよなぁ。
そしてニュースです!
前回発売から約2年、いよいよ「18巻」が3月10日に発売となります!!
待ちに待ったみんな、忘れずにねっ!
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うう・・・。
カバーイラストだけでご飯3杯いけそう・・・。
クリスー!! ありがとう!
ざっくりまとめ
「ハマった」理由の大きな一つに、「同じ匂いを感じる」という点が挙げられます。
もちろん才能的にも努力の度合いも作品に費やした情熱も、比するところは何もありませんが、そこはかとなく漂う「モノに対するこだわり具合」と「天邪鬼っぽいところ」に畏れ多いながらもシナジーを感じているのです。
また、趣味が似ている点も共感できる点で、ゲームやミリタリー、好きなブランドなど、作品のそこかしこに出てくるアイテムやパーツを見るたびに「似ているな」と思うところがたくさんあるのです。
人間は好きな相手には「共通点・類似点を見つけたがる生き物」ではありますが、それにしてもその「共通点・類似点」が多過ぎる。
だからこそこれだけの期間、「永野護さん(FSS)に対する情熱」を持ち続けられたのだと感じています。
おまけ
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こうしたロゴデザインもたくさん出てくる。
かっこいい・・・。
私は中二病のまま大人になった人間。
人によっては「こじらせてる」と見られるかも知れませんが、いえいえ、いつまでも「若い」んですッ!
あの時感じた「無敵感」のままに、無事にこれまで生きてこれました。
おそらくこれからも、このまま生き続けていくでしょう!
その人生を、確かに彩ってくれた作品群を作り出してくれた方が、永野護さん。そりゃあ、尊敬しないわけにはいかない。
永野護さん!
これからも、よろしくお願いしますっ!!!
というわけで、今夜はこの辺で。
おやすみなさい。
良い夢が見られますように✨✨✨
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