肉体疲労時の栄養ウホ給

私事ではございますが・・・

五日ほど前に、熱を出しました。
急な温度変化に体調が付いていけなかったのもありますが、私はたぶん、その前日に書いた記事が問題だったと思っています。

こちらの記事なんですが、柄にもなく、至極真っ当な感じの記事を書いてしまったため、脳みそがオーバーヒートを起こしたのだと。

そうそう、そういえばこちらの記事、おかげさまでコングラボードをいただきました。

でかいな・・・。

私、普段はこっぱずかしいんでコングラボードとかご披露しない派なんですけど、「＃振り返りnote」と言えば、そこそこ数の集まるカテゴリですから、これはありがたいことでございます。

読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
まあ、熱を出した甲斐はあったかな、と思いますｗ

そういうわけでございまして、熱さまシート貼って寝ているところに、とある友人が看病に来てくれました。

看病と言いつつ、実は我が家の犬と猫をモフりたいだけなのはミエミエなのですが、まあ何か買って来てくれるとのことなので、ありがたく頂戴することに。

その中になんと、四桁も後半に差し掛かろうとするお値段の、あの高級栄養ドリンクがございました！！

日本を代表する野球のスーパースターをＣＭに起用している、あのドリンクでございます！

神々しいまでに光り輝く外箱を開き、重々しく取り出した茶色の瓶から迸る液体を口中に放り込み、「隅々まで行き渡れっ！」と願いを込めて飲み込もうとした、その時のことです。

「肉体疲労時には栄養ウホ給だよね！」

あの野球選手を真似たような口調で解き放たれたその言葉は、私の脳髄を駆け巡るより先に、脊椎反射を起動させてしまいました。

ぶほっ！

内容量からすれば、その一滴が十数円はするであろう液体は、瞬間的に私の口から飛び出して、毛布とその上で戯れていた二頭の愛犬にゴールデンシャワーよろしくぶちまけられてしまったのです！

確かに、極度の甘味と漢方臭がそれを手伝ったかも知れませんが、私は間違いなく「栄養ウホ給」でユンケル片手に真面目な顔をして考え込むゴリラが脳内にイメージされ、そのシュールさに込み上げる笑いを抑えることができずに吐き出してしまったのです。

彼女は、「そんなことは言ってない」の一点張りですが、いーや、間違いなくアンタはそう言った。まったく似ていないイチローのモノマネで、思い切り噛んだ。

そもそも、彼はモノマネするほど特徴的な喋りはしていないでしょう？
プロのモノマネ師だってユニホーム来てバッティングポーズ取らなかったらわからんレベルなのに、素人のアンタが何をしようとしてんだ。

まあ、それを聞いてイチローのモノマネしてんだな、と気付いた私も大概ですけど、それにしたってタイミングってものもあるし、噛んだら絶対ダメなやつじゃん！

あのね、後始末が大変なのよ。

ご存じの通り、栄養ドリンクと言うのは「甘くて濃い栄養の塊」です。
つまり、ものすごーくベタベタするわけです。

その液体を体中に浴びた二匹の小型犬が、突然のことに驚いて辺りを走り回ったら、どんなことになるか想像に難くないと思います。

もう、カーペットから家具から壁紙まで、ベッタベタですよ！

犬はね、身体が濡れたらブルブルするんです。それでも取れないと背中を何かに擦り付けるんですねー！（ムツゴロウ風）

こちとら３８℃も後半の熱があると言うのにもう寝ているわけにも行かず、まずは犬二頭の身体を洗って差し上げました。すでにたくさんの毛玉ができてしまっていて、洗い流す作業が大変過ぎる！

いつもより大幅に時間が掛かったので何度もブルブルされ、その度に私の身体は冷たく濡れていくわけです。それが終わるとすぐさまドライヤーとブラッシング・・・。

ここまでで、たっぷり９０分掛かりましたよ。

そのままベタベタの部屋に戻すわけにはいかないので、一度ケージにお入りになっていただきましたが、これがまた大暴れ。

「まだ入る時間じゃないでしょ！」
「客も来てるのに何で遊ばせないのよ！」
「ガムよこせ！」
「おもちゃ取れ！」

それはもう、ものすごい抗議の声を上げる訳です。

そんなお二人をなだめつつ、今度は部屋のクリーニング。
まず、毛布はダメです。クリーニング。

壁紙、家具、カーペット、スプレーして拭いてスプレーして拭いて、修行の必要ないのにベスト・キッドですわ！

ブゥブゥ言いながらも手伝ってくれたので、何とかテッペン超える前に終わらせましたけど、クローゼットから取り出した予備の毛布は「しまい込んでいた臭い」発してるし、こりゃもう寝てられないなー。

ん？　なんか体調戻った・・・？

全てが終わってホッと一息ついた時に、気が付いたんです。

あれ、なんか体がいつも通りだ。

で、熱測ってみたら平熱！

高いユンケルすげー！！
飲んでないのに、効くんだ！！

で、それを見た彼女が言い放ちやがりました。

「もしかして肉体疲労時には『栄養補給』よりも『栄養ウホ給』の方が早く効くのかもっ！！」

そんなわけっ、あるかっっ！！！

って、どさくさに紛れて自白してんじゃねー！

まあ、そんなこんなもありましたが、私は元気です。
彼女が帰った翌日、完全にぶり返し、結局臭う毛布を身にまとって寝る以外に方法がありませんでしたとさ。

ちゃんちゃん♪

※　これはフィクションではありません。実話です。

それでは今夜もお目汚しのまま失礼致します。
おやすみなさい。
良い夢が見られますように✨✨✨