待っている女(最終回) 4 ボーン 2023年1月27日 03:34 3最近一人の美少女が公園のベンチに座って、男を誘っていると噂が流れていた。歳の頃は、14、5歳。悲しげな瞳でいつも、ベンチに座っていると。でも、声を掛けても、連いて来る事は無く、素知らぬ顔をする生意気な女だという噂であった。今日も少女は来ていた。今日はいつもの公園のベンチでは無く、駅のベンチであった。ここの方が、多くの人達に出会える。電車から降りてくる人達は、誰も無口で早足でせわしなく歩いている。その中に私を見つけてくれる王子様は居ないのだろうか?みんな私を無視するかの様に通り過ぎていく。私の王子様ってどんな人だろうか?この前のいかがわし男では無く、気品のある優雅な男性。昔、お母さんが話してくれた、シンデレラに出てくる王子様。その様な人が、私を見つけくれないかな?だが、その様な王子様は、彼女の前には現れる事は無かった。待っていても、良くはならない。また、何もせずに幸運を求めるのは無責任である。王子様に幸せにしてもらうのでは無く、私自身の手で幸せになっていくのだ。その事に気がつくのに彼女は、五十年の歳月を要していた。今日は、ベンチに老女の姿は無かった。 完整合性は無いですが、あり得る話です。他人任せ、神任せ、自ら解決を得る為に努力せずに、待っている時がありますね。いつか良くなるだろう!と、あてもないのに期待している。私もその中の一人です。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #公園 #美少女 #売れないKindle作家 #書いてみた #王子様 #期待外れ #いい加減な話 4