Photo by sodonder 浦島太郎もびっくり⁉️(6) 3 ボーン 2023年2月11日 05:42 6女と一緒に入った店は、落ち着ついた感じの店であった。見ると、数人の客が、長細い机の前の椅子に座り寿司を食べている。板前が寿司を握り、客から注文を受けているみたいだ。奥にも机が並びそこにも、客がいた。「此処は、寿司屋ですか?」と、女に聞いてみた。「そう、私 此処に一度来てみたかったの。美味しいと評判のお店なのよ。値段は高いけど、さっきのお金が有れば充分よ。お兄さん、奢ってね。」と、厚かましく言ってくる。だが、食事に誘ったのは私の方だ。女性にお金を払わせたなら、ご先祖様に叱られる。「当たり前です。女に払わす様な事はしません。ただ、この世の中の事を教えていただきたい。」「解ったわ。それなら個室が良いね。私もお兄さんに聞きたいことがあるし。」「定員さん。個室をお願いします。」と、女はそこの女中に個室を要求し案内してもらった。その部屋は、小じんまりとした所であるが、二人なら充分な広さである。 机の上には、色の付いた写真のお品書きがあった。私は初めて見るものであるが、・・・・。女と私は、向かいあって座った。この個室は、椅子がけで私が利用していた料理屋は、座敷であったが此処は違うみたいだ。これも、未来の様相か?女は嬉しそうな仕草で言ってきた。「何を食べたいの?好きな物何?私ね、お寿司が好きなの!」と、自分だけ、料理の写ったお品書きを見ている。「私は好き嫌いは無いですね。子供の頃から、母に厳しく言われていたので、何でも食べます。でも食事の前に聞きたいのですが。」と、重い口調で私は言ったのだが、女はお品書きを見ながら軽く言ってきた。「何、聞きたい事って、? 私、これとこれとこれね。先ずは、ビールね。貴方はビール飲むの?江戸時代にビール あったの?」と、聞いてきた。「ビール? 以前聞いた事がありますが、まだ飲んだ事は無いです。どんな味ですか?私も、もらおうかな」女は、何か押したみたいで、女中がやって来ると、自分の欲しい物を注文していた。私は焼き魚と寿司を注文した。「貴女のお名前は、何と言うのですか?私は、村上真之助と申します。」「しんのすけ?、だったら、しんちゃんと呼ぶね。私は、みどりよ。こずえみどり って言うの。覚えてね。しんちゃん。」と、急に馴れ馴れしい。「ところで、この時代は何と言うのですか?」と、今まで聞きたいかった事を初めて聞けた。「今わね。平成30年よビックリしたでしょ。西暦言うと2018年よ。しんちゃんの住んでいた明治は何年なの?」「私のいた頃は、明治7年です。西暦1874年だと聞きました。」「そうなの!そうすると、140年ぐらい前ね。そこから、タイムスリップしてきたのね。どの様にしてきたの?」と、興味を示してきた。「言ってもいいのですが、信じてはくれないでしょう!」と、私は、みどりさんの様子を伺いながら言ってみた。私の本心は、みどりさんに聞いてもらいたかったのだが。(人は何故、自分の秘密を他人に話したくなるのだろうか?話しをしても仕方ないのに、聞いてもらいたくなるのは、私だけでは無いであろう。)「何言ってのよ。私をここまで連れてきて、話をしないのは可笑しいでしょ。信じてあげるから、話なさいよ」と、命令口調である。みどりの顔をよく見ると、化粧は濃いし、美人とは言えない顔である。だが、人は良さそうな感じで、笑顔は可愛くも見える。「でも、話をすると長くなりますよ。」「良いわよ。聞いてあげるわ。と、言うよりも聞きたいの。私って、好奇心が強いのよ!」と、会話している時に黄色い飲み物が運ばれてきたのだが、これが、初めて見るビールであった。私には小便の様に見えた。みどりさんは、「乾杯」と言ってビールを飲んでいる。私は恐る恐る、一口飲んでみた。イケる。美味しい。少し苦いがその苦味が良い。「で、何から話してくれるの?」と聞かれたので、私は蘇った記憶の話しをする事にした。それは、・・・・・・。https://note.com/yagami12345/n/n0f1ce7c39109読んで頂いた人に感謝します。いつも思うのですが、自分の小説は、人からみたらどの様に見えるでしょうか?自分では面白いと想って書いてはいるのですが、馬鹿げた物に見えるかも知れません。 でも、少しでも笑っていただければ幸いです。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #創作大賞2023 #連載小説 #独り言 #ビール #寿司 #コメント歓迎 #おとぎ話 #売れないKindle作家 #くだらない話 #個室 #浦島太郎 #ファンタジー部門 #空想物語 3