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(新)三つ子の魂百までも(26)


26

皿子の強い一念が叶ったのか、皿子と妖怪との巡り合わせが遂に
実現した。
それは、霊界を我がもの顔で浮遊する妖怪と、皿子が偶然出会くわしたのだ。


妖怪は異様なオーラを感じさせるのだが
敏感な皿子には伝わってきた。
他の霊達は、妖怪は無視しているが、皿子は違った。

此処で会ったが、100年目、千載一遇のチャンスとばかりの
皿子は妖怪に言葉を投げかけた。

「チョット待ちなさい。あなたは妖怪ね。今下界を騒がしている妖怪でしょ!」
と、皿子は会うなり強い言葉で言った。

「そうよ、それがどうしたの?おブスちゃん」
と、その妖怪は、皿子の最も気にしている事を平然と言った。

皿子は激怒した。
この様な横柄な態度で、私と会う早々に「ブス」と発言したのは、
あの神以来だ!
「許せ無い、お前に乗り移ってやる」
と言って妖怪にの中に入り込んだ。
「やめろ、お前なんかに乗り移られては迷惑だ。私の身体から出ていけ。出て行かないと蒸発させるぞ!」

「残念ね。私の身体はもう無いのよ!
魂を蒸発させる事って出来るのかしら?
私はお前に乗り移って、お前の悪事を止めてやるわ!」

「どの様に止めると言うのだ!いい加減な事を言うな!」
と妖怪は怒っているが。
皿子は全く意に返さない。

「後で解るわよ・・・^_^」
と、うすら笑む皿子であった。

https://note.com/yagami12345/n/n2058da2ff324

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