(新)ブラックドクター(4)(1分で読めます)
ブラックドクターは静かにブラックコーヒーを口に運こび、
そして
「クローンの卵子、作っても良いですよ。
もちろん、貴女の協力も必要ですが。」
と、事もなげに言う。
「それと、私への報酬はもちろんな事ですが・・
それでも良いですか?」
「私は貴方に支払うお金は、持ってはおりまりません。
しかし貴方が喜ぶ物を持ってきました」
と、顔色も変えず自信ありげに言う女。
「私の喜ぶ物?・・・貴女は私の喜ぶ物が
解るのですか?いったい何ですか?
喜ぶ物って」
と、彼にしては珍しく興味を示した。
「実は、私は宇宙人から貰った何にで変身出来る
スーツを持っているのです。」
と、誰が聞いても
信じてもらえそうも無い事を平然と言う。
「宇宙人のスーツ!?
何にでもなれるスーツ?・・・・」
と、驚きのあまり声があきらかに裏返っている。
ブラックドクターは、ブラックコーヒーを
一気に飲み干した。
「これです。」と、平然と
黒いカバンを差し出してくる。
強いの衝撃を受けたのか、
ブラックドクターの顔色が青ざめている。
「そのカバンの中に入っているのか?
見せてくれ」
「いえ、ここでは見せられません。
人目があります。人には見られたくは無いのです。」
「じゃあ、私の事務所に行こう。さあ立って」
と、ブラックドクターは積極的にリードする。
二人は喫茶店を出て、
ブラックドクターの事務所に向かって行った。
次に続く