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逢いたい菜(パート2)#毎週ショートショートnote(410字の小説)


「知っているかい、最近面白い野菜があることを」
と、友達のユースケが突然僕に話しかけてくる。
「何だい面白い野菜って?」
「その野菜を食べると、会いたい人と会えるんだ。」
「会いたい人と会える?って何。
そんな事本当にあるのか?
嘘くせな〜」
と、僕はユースケの言葉に疑いを持った。
「本当だよ。僕はこの前その野菜を食べて
会いたかった
初恋のナオちゃんと会う事できたんだ。
びっくりだったよ。」

「そんなの、偶然だよ。僕は信じないよ。」
と、
「それに僕には、会いたい人など居ない。
会いたく無い人はいるけど・・」

そんな会話がされたのは数日前。

ある日、街を一人でぶらついていると、
聞き覚えのある声。

「貴方、根津君でしょう?」
と、呼びかけてきたのは、キャバ嬢のミオちゃんだ。
「やっぱり、あの野菜は本当だったんだわ」
と、嬉しいそうにミオちゃんは僕の顔を見つめ、

「踏み倒された代金今すぐ払って!」
と、僕の頬に平手打ちしてくる。
…あっ痛いな…
と、感じる僕。


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