手のひらのこい(140字の小説)
魚を手で掴もうとする我が子は、まだ3歳。
私は魚を触る事が出来ない。
あの、ヌルッとする感覚が堪らなく嫌だ!
我が子は恐れを知らぬ男
生きた魚を手で掴む
嬉しそうに我が子を見つめる妻
池巣に入った魚たちは、逃げ迷う。
それを手で追う我が子。
「ママ、取ったよ」
と、差し出す手のひらに鯉!
恋違いか?
魚を手で掴もうとする我が子は、まだ3歳。
私は魚を触る事が出来ない。
あの、ヌルッとする感覚が堪らなく嫌だ!
我が子は恐れを知らぬ男
生きた魚を手で掴む
嬉しそうに我が子を見つめる妻
池巣に入った魚たちは、逃げ迷う。
それを手で追う我が子。
「ママ、取ったよ」
と、差し出す手のひらに鯉!
恋違いか?